ボビー・ホートン Lorena 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
歌詞はこちらを参考にしました。

The years creep slowly by, Lorena,
年月はゆっくり進んでいくね ロリーナ

The snow is on the grass again;
雪がまた草の上に積もったよ

The sun's low down the sky, Lorena,
太陽は空の低いところにあるよ ロリーナ

The frost gleams where the flowers have been;
花が咲いているところに、霜が輝いているよ

But the heart throbs on as warmly now,
けれども、心臓は鼓動する

As when the summer days were nigh;
夏の日とほとんど変わらないくらいに暖かく

The sun can never dip so low,
太陽がこれ以上沈むことはないさ

A dowly affections’ cloudless sky.
鬱々とした感情は、雲ひとつない空

The sun can never dip so low,
太陽がこれ以上沈むことはないさ

A dowly affections’ cloudless sky.
鬱々とした感情は、雲ひとつない空

A hundred months,'twas flowery May,
長い年月が経った 花のさかりの5月ごろ

When up the hilly slope we climbed,
俺たちが小高い丘の坂を登って

To watch the dying of the day,
日が終わるのを見たり

And hear the distant church bells chime.
遠くの教会の鐘が鳴るのを聞いたりしたこと

To watch the dying of the day,
日が終わるのを見たり

And hear the distant church bells chime.
遠くの教会の鐘が鳴るのを聞いたりしたこと

It matters little now, Lorena,
いまは、大した問題じゃないさ ロリーナ

The past is in the eternal past;
過去は永遠に過去だから

Our hearts will soon lie low, Lorena,
俺たちの心臓はすぐに止まってしまうだろう ロリーナ

Life's tide is ebbing out so fast.
人生の波は、すぐに引き潮になってしまう

There is a future, oh, thank God!
未来がある ああ、神に感謝しよう

Of life this is so small a part,
ここは、人生の 本当に小さな部分にすぎない

'Tis dust to dust beneath the sod,
芝生の下では、塵は塵に

But there, up there, 'tis heart to heart.
けれども、地上では素直なやりとりがある

'Tis dust to dust beneath the sod,
芝生の下では、塵は塵に

But there, up there, 'tis heart to heart.
けれども、地上では素直なやりとりがある


解説
・意味深な歌詞なので、簡単な背景を。
この歌は、もともと一般的な失恋ソングであり、特に誰かが死んだわけではない。
ある牧師が裕福な工場主の女性と恋に落ちるが、身分違いの恋だったため、二人は別れることになる。牧師はのちに仕事を辞め、この歌を書いた。

しかし、この歌は、南北戦争の兵士たちが故郷に残してきた女性を思い起こさせる歌となる。このアルバムは南軍の歌を集めたものだが、北軍の兵士からも愛されていたようだ。
なお、南軍のジョン・ベル・フッド将軍は、アトランタ方面作戦にて敗北、退散するときに、部下と一緒にこの歌を歌ったとのこと。

・dust to dust 塵は塵に は、祈祷文の冒頭部分の一説だそう。創世記の最初の方で、アダム(人間一般)が、土(アダマー)から作られる場面がある。その部分を参考に、祈祷文が作られたとのこと。

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