岩盤を砕け!キングオブコントの壁を越えて
しっかりした根拠のある話じゃないので、ふわっとした話として聞いてもらいたいんですが。
『キングオブコント』の予選では、それぞれ芸人が最高のパフォーマンスをしたときに決勝に行くというのが道理だと思うじゃないですか。でも、実態は意外とそうでもなくて、準決勝の出来を見て、ここは決勝に行くだろうな、っていうところが落とされてしまうことがある。
そして、そういう芸人は、1年か2年遅れて決勝に行ったりする。やっと上げてもらえた、みたいな感じになる。そういうことが割とあるような気がします。
イメージとしては、キングオブコントの予選は分厚い岩盤。そこに毎年毎年くさびを打つ。たまにものすごく良い具合に力が入って、岩盤が大きくひび割れることがある。でも、その時点でもまだ岩盤は壊れない。そこからさらに打ち続けていると、次かその次ぐらいの打撃でようやく岩が壊れる。
岩が壊れた瞬間の打撃が決定打になったわけではなく、決定打はすでに1~2回前で出ている。でも、そこからの総合力でようやく重い扉が開かれる。
『M-1グランプリ』の場合はそうではなくて、調子が良いときに決勝に行ける道はある。そして、決勝で結果が出なかったらもう一回やり直し、というパターン。最近では錦鯉やウエストランドはそうやって優勝までたどり着いた。
その点、『キングオブコント』は準決勝が鬼門で、ベストパフォーマンスをしても落とされることもある。でも、そういう芸人がのちに決勝に行くことも優勝することも結構ある。
何が言いたいかというと、キングオブコント準決勝でめちゃくちゃ面白かったのに決勝に行けなかったあの芸人やあの芸人は、また決勝に行くチャンスはあると思うので、引き続き折れずにがんばっていただきたいなあ、ということです。