OLYMPUS映像事業分離はそれだけではない

初投稿です。

OLYMPUSが映像事業を分社化、つまり事業を手放しました。カメラ業界ではOM-DおよびPENシリーズを切るというニュースから大きな話題になっていいました。しかし蓋をあけるとOLYMPUSは電機メーカーとしても大きな舵切りをしていました。

正確にはオリンパス株式会社の映像事業部門が今回「OMデジタルソリューションズ株式会社」として発足します。実はこの映像事業部門先述のカメラだけなく、双眼鏡ならびにICレコーダをとり扱う部門でもありました。つまり、OLYMPUSはこの分社化をきっかけにBtoCのメイン機会をほぼ全て切ることになります。

さらに販売だけでなく過去OLYMPUS製品のサポートも新会社で行うということなので、今後私のような一般ユーザがOLYMPUS製品と関わることは難しくなるでしょう。

もともとOLYMPUSは医療分野や産業分野でのBtoB商売がメインであり、今後よりそちらに集中するということでしょうか。なににせよOLYMPUS製品が街なかでほとんど見られなくなるのはさびしいものであります。

そしてOMデジタルソリューションズ株式会社も行く末も気になります。OLYMPUSのBtoC営業部隊も一緒についてくるのでしょうか?もしOLYMPUS社にその部隊を回収されているのであれば、まさしくゼロからのスタートとなり苦戦は必至です。

今回OMデジタルソリューションの大元となる日本産業パートナー株式会社(JIP)は、VAIO株式会社の運営にも携わっています。JIPの功績としてVAIOのV字回復がよくあげられますが、あれはSONYの販路をそのまま活かすことができたためであります。国内のメイン販路を全く失うことがなかったため、新たな挑戦をすることができ黒字営業へとつなげることができました。

さてOMデジタルソリューションもこのように行くでしょうか。もしOLYMPUSのもっていた販路もなくなっていると考えると…再建は容易でないと推測します。なんとか営業部隊も加勢してほしいものですね。それともVAIOと同様に、OLYMPUSがOMデジタルソリューションの製品を代理店として扱うのでしょうか?しかしBtoCを全面に切るOLYMPUSがその役割をする可能性は薄いように思います。

BtoCを切る大きな決断をしたOLYMPUS。BtoBだのBtoCだの分離する考えは時代錯誤で古いものだとは思いますが、いざこうバッサリと切られると複雑なものです。OLYMPUSが今度産業向けに開発を強化し、革新的な技術を実現化することに期待します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?