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探し物は結果論

最近読んだ本の中で、すごく印象に残った台詞がありまして。

"作り手の狙いとは関係のないところで、そこに書かれた幾ばくかの言葉を、読んだ人が自分自身に紐づけてその人だけの何かを得るんです"

青山美智子『お探し物は図書室まで』


なぜか本を読むとちょうどその時私が抱えてる悩みと同じ悩みを持ってる人物が出てきたり、私が陥っているのと同じような状況が出てきたり、あまりにも偶然がよく起こるの、ずっと不思議に思ってたんですけど、そうかそうか、そういうことか。

言われてみればそんな簡単なことだったのかって、これもまた本によって考え事がひとつ解消されました。


物語の中では、図書館司書の小町さんにオススメされた一見なんの脈絡もない1冊の本にちょうどその人が前を向けるようなきっかけが隠されていて、「私の近くにも小町さんいてほしい〜!けど小町さんのはフィクションがなせる技だからな〜」って思ったけど、最終的にはこの本自体が私にとって前を向ける1冊になったし、案外不可能じゃないのかも、小町さん。



物語に没頭するのは悩み事から逃避する手段だと思ってたけど、私の悩み事の解決の糸口は、ほとんどこの世の中のありとあらゆる物語の中に散りばめられているのかも。


これだから読書はやめられないってばよ。


けどこれ、読書に限らず日常生活全体に言えるんだろうな。何気なく生活していても、本やテレビ、ラジオだったり、惰性で見ているX(旧Twitter)だったり友達との会話だったり見知らぬ誰かが書いたnoteだったり。自分から出会おうという気持ちがあれば有益な情報はそこらじゅうに転がっているんだよね。




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