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ブラック・ホーネット?

ボリス・ジョンソン英首相は、ウクライナの31回目の独立記念日に当たる2022年8月24日にキーウを訪問。2000機の最先端ドローン(無人航空機)と徘徊型兵器を含む5400万ポンドの追加の軍事支援を約束した。ジョンソン政権は、欧州ではポーランドに次いで多くの武器をウクライナに供給。9月上旬に辞任したジョンソン氏は、いち早くウクライナへの武器供与に踏み切り、ロシアが圧倒的に優勢とみられていた戦争の流れを変えた。置き土産となった最先端ドローンの中には手のひらサイズのマイクロドローン「ブラック・ホーネット」850機も含まれる。このドローンは、英軍によってアフガニスタン戦争でも使用された。

1機の価格は1万ポンド。ノルウェーのProx Dynamics社が開発したブラック・ホーネットは、市街戦での使用を想定して設計されている。ドローンの全長は16.8センチ、重さ32グラム、最高速度は17.7キロ、航続距離は約1.9キロ、飛行時間が最大25分。コントローラーで遠隔操作されるドローンは、GPSを利用した自動操縦も可能で、暗視機能も備わっている。ローター音は静かで、建造物内でも敵兵に気づかれずに接近できる。機首に内蔵され、前方と前方下向き45度、真下に向けられたマイクロカメラ3台からリアルタイムで送られてくる映像や高画質の静止画像を、18センチほどの液晶ディスプレイで視ることができる。ドローンの操縦は20分程度の訓練で習得できるという。米フリアーシステムズは2016年11月、ブラック・ホーネットを開発したProx Dynamicsを買収。さらに、2021年には米テレダイン・テクノロジーズがフリアーシステムズを買収した。

※ 見出し画像にはPixabayのフリー素材を利用しています。

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