アングラの芸人に多いつまらなさ

「嫌いなお笑い」がかなりはっきりしている。

しかしそれは「面白くないお笑い」とは微妙に違っていて、面白くないお笑いに嫌いなお笑いが内包されている。つまり面白くないけど嫌いではないお笑いというのも存在する。面白くないお笑い=嫌いなお笑い ではないということだけ先にハッキリとさせておく。

そして、この文章には「私は」などの主観的立場でものを書かない。これは主観的立場を取らないということではなく、主観的立場でないことを望んでいるからである。好き嫌いを主観で書かない矛盾はさほど問題ではないとする。


まず、「嫌いなお笑い」を端的にプロ意識の低いお笑いと表現する。

ちいさくまとまっているお笑い、とも言えるかもしれない。

個人にしろ複数にしろ人間を攻撃する笑いというものがある。このお笑いも奥が深いが、今回書くことにスポットを当てるとすると、この中での嫌いなお笑いは「この悪口を私がいう立場にあるのか」という思考を介してないお笑いである。

一般的な例えを出すと「女子高生はタピオカをバカみたいに毎日飲んでインスタにその写真をあげる」というセリフがあるとする。

この文章を面白くないと皆さんは感じたと思う。

一般的な発想だから面白くないのだ、と思った人はお笑いのことを何1つ分かっていないので帰って欲しい。

人の悪口だから面白くないのだと思った人は、あなたのこと好きだけど、この文章は読まないで欲しい。

正解は、文章だから面白くないのだ。

そんな訳ない、この文章を舞台上で言われても面白くないと思った人はいい加減帰ってくれマジで。

舞台上でこの発言をする人物をちゃんと想像しただろうか、本当にどんな人間が言っても面白くないだろうか、どんな人物がこの文章を発したら面白くなるか少し考えてみたらお笑いの深淵に少し触れることができるだろう。

本題に戻すが、この深淵に見向きもしていない芸人が行なう行為は全てが嫌いなお笑いである。

お笑いのとても繊細で奥深い部分をないがしろにするやつらは本当に頭が悪い。なぜならそんな発想に至らない時点で絶対に売れないからだ。早く辞めた方がいい。

そして、おぞましいのはこういうやつらで何か小規模な信仰のように崇拝されている者がいることだ。

なぜそのような者がいるかというとその信者も馬鹿だから。

もっと詳しく言うと、先程の「女子高生はタピオカ〜」のようなお笑いを面白くしようとした時に、「深淵」には目もくれず文章の方にだけ目がいく連中がいるのだ。文章で面白いお笑いは存在する、しかしそれを舞台でやって面白いかは別であるバカ。

そして客はもちろん「深淵」の存在に意識的ではない、ので騙されるやつがいる。文章をこねくりまわした馬鹿のネタは面白ことを言っていそうに見えるから。

東京の地下にこんなバカ芸人腐る程いるが結構事務所とか学生芸人出身とかでくくれたりする。みんな頑張って。

あと6個嫌いなお笑いがあるが、疲れたので今日は1つにする。

以上