令和ロマン 高比良くるま 分析魔のこれから
「人はどうして笑うのか」。漫才のネタを見て爆笑しているときに、ふと頭をよぎる、この疑問。人前でこけて「へへへ」と笑う時、おもしろくもない上司のダジャレに「ハハハ」と笑う時、ペットをなでながら「ふふふ」と笑う時、人はいろいろな場面で笑います。しかし、その時なぜ笑ったのか、どんなふうに笑いが起こったのか、「笑い」のメカニズムはまだまだ謎に包まれています。
しかし、もし「人を笑わせるメソッド」が解明されるなら・・・。それはまさに、現代の錬金術とも言えるでしょう。しかし、この「笑いのメカニズム」を、学問としてシステマティックに研究している人は少ないようです。
そんな中、現役のお笑い芸人として舞台に立ちながら笑いのメカニズムを分析している芸人がいます。
2023年M-1の覇者令和ロマンの高比良くるまさんです。
以下に、2023年4月、M-1優勝のはるか前に書かれたPOPEYEのネット記事にご本人によるこんなコメントがありました。
Mー1前後から、高比良くるまさんの分析魔ぶりは話題になっていました。
私も年始のネタ番組で、令和ロマンがコメントで分析めいたことを話していたのが印象に残っていました。全ては笑いになっていましたが、そのコメントの的確さ、鋭い分析に驚かされていました。
今回改めて、上に引用したPOPEYEの記事を見ながら、M-1の優勝はある種の必然だったのかも、と思えました。高比良くるまさんの卓越した分析力によって、限りなく勝率を高めていたことは間違いないでしょう。
「どうすれば人は笑うのか」。お笑いに必勝のメソッドがあるとすれば、そしてそれをシステマチックに管理できれば、いろいろな分野に応用することができるでしょう。
高比良くるまさんはこうも語ります。
自分自身が舞台に立ち仮説、実証を繰り返す実験の末に「笑いの特効薬」ともいえるものを見つけられるのかもしれません。
笑いの分析の先にあるものは「Mー1」優勝ではなく、「お笑い全体」への貢献。高比良くるまさんが見ているもの、それはもっともっと遠いところなのかもしれません。
令和ロマンの即興ネタライブ。一見の価値あり!
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