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創業メンバーからの襷

FY09は、agent bankとしては大きく戦略変更を行った1年でした。
今回はagent bank事業のこれまでと、これからについてFY09を振り返りつつ記載します。

agent bank事業とは

agent bankとは、求人企業、人材紹介会社、求職者を繋ぐマッチングプラットフォームです。求人企業はagent bankに求人を無料掲載することで、約300社の人材紹介会社から求職者を紹介されることが可能になり、人材紹介会社はagent bankを月額制で導入することで、掲載中の求人企業に求職者を紹介することが可能になります。

また、経験や学歴で採用を判断しない求人も多数取り扱うことで、従来では成約しづらかった未経験者層の求職者も多数マッチングし、5年間で約1万件の決定支援を創出しました。直近は、今まで以上にマーケットからの求人需要が強く、今後は求職者へのサービス提供も視野に入れ、agent bankのプラットフォームにおける転職支援数の最大化を目指しています。

事業のフェーズとしては、目指すべき頂を100と仮置きすると、ROXX創業メンバーがagent bank事業における0→10を死に物狂いで作った創業期が終わり、10→100を目指す成長期に突入した感覚があります。それ故、これまで培ってきた価値観や常識、成功体験を一旦忘れ、頂に最短で到達する為に改めて今をゼロとし事業を思考する転換期と据えています。また、10→100をどう実現するかはこれまで以上に長い時間軸での構想が必要となり、FY09はこのバトンを受け取る非常に重要な期でした。

これまでの歩みと、FY09の振り返り

agent bank事業は、約4年前『SARDINE』という名でローンチされその1年後に『agent bank』という名に変更となりました。サービスリリース時から今も変わらぬ思想で、agent bankを必要とするすべてのお客様に何とか価値を届けようと必死な日々です。顧客からの声を頼りに、なんとか一緒に成長できるようマーケットに向き合い続けたのが一昨年(FY08)でした。

そこから、これまでの反省を活かしながら、FY09はより大きな成長を遂げるための良い準備ができた1年だったと振り返っています。細かい話を沢山すると様々ありますが、顧客成功と一緒に事業が大きくなるグロースサイクルを描き直せたことが一番大きいと思っています。

顧客成長と共に事業が成長する戦略へ

はじめに、FY09の戦略変更は多方面で様々な痛みを伴うもので、そのなかでも、苦しかったのはこれまで作られた価値観や成功体験を1つずつ疑うことでした。カスタマーサクセス(以下略、CS)部門もそのうちの一つです。従来も、顧客に価値を届けられていた自負はありましたが、改めて自分たちのサービス内容を疑うことから始めました。CSの詳細の取り組みや様々な葛藤は岡田のnoteで詳細に触れていますので、是非ご一読下さいませ。

また、事業部として紹介会社の売上増加を支援するサービスを提供してきましたが、実は社内で自社サービスを使って売上を作ったことがありませんでした。故に、お客様への還元を考えると自社で活用し、その結果とナレッジを元に顧客に接するべきだと想い、社内での活用を開始しました。

そして、新しい提供価値という意味では、パーソルキャリア社との大型連携も正式にサービス提供が開始でき、お客様への価値提供の広がりに向け大きな一歩を踏み出せた期でした。

更なる成長加速に向けたポイント

社内から社外への還元サイクルの高速化

自社でagent bankを実際に使用した検証や改善を高速で回すことにより、自社で痛感した体験を元にプロダクトやCSをアップデートし、お客様への還元サイクルがより高速に回ると考えています。世の中に転職したい人は多くいますが、転職の相談に乗る人や適切なサービスは社会に不足しています。私たちはプラットフォーマーとして、国内のすべての人に転職支援サービスが届く社会を実現したいと考えています。

また、その過程において、転職における人(キャリアアドバイザー 以下略、CA)の介在価値を明確化し、人が介在せずとも転職先を決めることができる人(求職者)には、プロダクトでの支援の比重を増やすなど、CAの支援を社会に届けるためにCA業務のDXは必須だと思います。

更なる強い組織の構築

ROXXでは、『時代の転換点』となる事業を創り続けるために今期よりTuningといわれる社内で目指すべきスタンス(定性面)が言語化されました。この指標をシンプルに向上していくことで、個人からチーム、チームから部門、部門から会社へと所属メンバーの視座が上がり、視野が広がることで強固な組織になると思っています。まだまだ走り出したばかりのTuningへの考え方や想いは、別のインタビュー記事で話しておりますのでご覧くださいませ。

バリューの体現とその順番について

ROXXのコーポレートミッションは『時代の転換点を創る』で、このミッション実現に向け、ROCK、BAND、SHOWという体現すべきバリューを掲げています。

抽象的ですが、バリューにおける『ROCK』をまず組織として体現することがミッション実現への一番の近道だと考えています。ROCKには、『固定概念に囚われず、自らが正しいと思うことを全力で証明する』という意味があるのですが、FY09を振り返ると、事業部として高い壁にぶつかり、それを乗り越えた時には必ずと言って良いほどROCKを体現したメンバーやチームの存在がありました。これを体現したメンバーは「今」できることの達成だけでなく、常に自分の意志を持ったアプローチを継続していました。逆に、常に成長し続けることが当たり前で、目の前のことだけをしていたら会社も個人も衰退するという事を理解しているからこその行動だと思っています。 今後は、更にできない理由を考えるのはやめ、できる理由を考えられる人を増やし、今まで誰も思いつかなかったコトをステークホルダーの皆様と全員で成し遂げたいと思います。

また、ROCKを多くの人が体現し、『BAND』(互いに欠けている部分を補い、一人ではなし得ない大きな成果を生む)に向き合うことではじめて目指す理想の組織へ近づくと思っています。企業として、最速で大きなことを成そうとしているからこそ、個の能力向上はもちろん、BANDとしてチームが一つになることが最短だと考えています。

FY09のまとめ

良い準備が出来た!と上記で記しましたが、実は戦略変更自体はこのnoteを書く1年半前から構想がありました。決断には、決めることと断つことがセットで存在し、個人的には『断つこと』について最後まで迷いました。決断するにあたり、従来の戦略を延長した価値観や、価値があるであろうサービス及びその検証のすべてを『終わらせる』ということも同時に必要であり、agent bank自体もまだまだその転換点にあると思っています。

近年、世界的な地政学リスクの顕在化やめまぐるしい市場環境の変化により、何かを終わらせる決断や終焉に向き合う人も多いのではないでしょうか。『終わらせる』という仕事については、Viibar社(現:VideoTouch社)上坂さんが3年かかったピボットについて誠実かつ赤裸々に振り返りつつ、これに触れられていたのでシェアさせて頂きます。

最後に

日々、より良くするために企業・事業・組織が目まぐるしく変化を続けている弊社ですが、私自身在籍して2年半が経ちました。その中で、『できる方法を考え、言葉にする習慣がある人』『評論ではなく、まず行動で示すことを重んじる人』『顧客の成功から考える事ができる人』を体現したい人にとっては、改めて最高の環境だと思います。

これに共感できる人はぜひカジュアル面談してみませんか。
下記リンクからご応募お待ちしております!

https://meety.net/matches/qEshWyBVNQgu

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