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我が業は我が為すにあらず、天地を貫きて生くる祖神の権能

「我が業は我が為すにあらず 天地を貫きて生くる祖神の権能」という言葉は、神道の重要な思想を反映しています。

この言葉は、「自分の行いは自分の力によるものではなく、天地を貫いて生きる祖神(みおや)の権能(ちから)によるものだ」という意味です。

この概念は、人間の行動や生命がすべて神の力によって支えられているという信念を示しています​​。

神道の教え

神道においては、全ての生命や行為は神の力によって生かされていると考えられています。

人間が行う全ての業(わざ)は、神の権能により成し遂げられているとされ、自分の力だけではなく、祖神の力が働いていると理解されます。

この考え方は、人間の謙虚さと神への絶対的な信頼を強調しています。

仏教の教え

仏教にも類似の教えがあります。法華経の「治癒の菩薩たらんか」という教えでは、法華経を唱えることで菩薩の力が宿り、信仰の実践を通じて神聖な力が具現化することを強調しています。

日蓮聖人は、「法華経を信じ持つ者は如来の使として如来の事を行ずる者」として、如来の心を受け継ぐことの重要性を説いています​。

他の宗教との共通点

この思想は、他の宗教においても見られる「自分の力は自分だけで成すものではない」という考え方と共通しています。

例えば、キリスト教においても「主よ、私をお使いください」という祈りがあり、これは神の導きと力に依存することを示しています​。

また、イスラム教でも「インシャアッラー(神の思し召しのままに)」という表現があり、全ての出来事が神の意志によるものであるとされています。

キリスト教の引用

キリスト教の聖書において、ローマ人への手紙12章2節には「あなたがたは、この世と調子を合わせてはなりません。むしろ、心の一新によって自分を変えなさい。そうすれば、神の御心が何か、すなわち何が善であり、神に喜ばれ、完全であるかを見分けることができるようになります」と書かれています。

ここでも、自分自身の力だけでなく、神の導きと意志に従うことが強調されています。

まとめ

「我が業は我が為すにあらず 天地を貫きて生くる祖神の権能」という言葉は、神道における人間の行動と生命の根源が神の力にあることを示しています。

これは他の宗教にも共通するテーマであり、自分の力だけでなく、神や高次の存在の導きと力に依存することの重要性を強調しています。

この共通点を通じて、異なる宗教の間で理解と共感が深まることを願っています。


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