『マイナー』と『ミドレンジャー』
今日は本当に久しぶりのお休みです。
24時間勤務7連勤を乗り越えました。
GW中もずっとお仕事。
明石海峡大橋が大渋滞の時、神戸に製剤取りに行かなければいけないほどの緊急オペや交通外傷がないかと心配したほどでした。
気が落ち着く暇がなかったです。
それも昨日の勤務明けでホッとしました。
昨日は、妻とマクドナルドのチキンタツタを一緒に食べて、ゆっくり過ごしていました。
昨日は興行ラッシュでしたね。
GW中も。
日本武道館・東京ドーム・後楽園ホール・新木場ですか。
まだまだあったのかなぁ。
僕は武道館には興味ないから、全日本プロレスTVを見ていました。
で、SNS上では東京ドームが盛り上がってる訳ですよ。
じゃあ、見ようかって。
つけたら、井上選手とネリ選手の入場からでした。
もちろん、ネリ選手の応援です。
ネリが1Rにダウン奪った時は燃えましたね。
後は、予定調和といいますか。
井上選手が勝った。
興行を着地させたって事で、満足されてる方がいましたが。
裏切って欲しかったなぁ。
『最強』なんて、おもしろくないんですから。
『完璧』なんてね。
逆にここで井上選手が負けていたら、そこからの道程が『物語』になっていく訳ですからね。
より、感情移入する。
負けてからが始まりだと思っていますから。
でも、そうはいかなかった様です。
強いってだけでは、おもしろくないんですよね。
山中さんとの時のネリは最高でした。
『悪童』って呼ばれてね。
それこそアクの強い証拠。
立派ですよ。
それにしても、日本人は綺麗事が好きですね。
良い意味で真っ直ぐというか。
勝ち負けでしか見ていないからだろうなぁ。
勝負で、僕は見ていないからでしょう。
井上選手を猪木さんと一緒って書かれてる人いましたけど、違いますから。
それこそ綺麗事です。
期待込められたら、ちゃぶ台ひっくり返すのが猪木さんです。
そして次の事をも考える。
その場だけでは終わらせない。
そういう事を平気でするのが猪木さんなんですよ。
書いた人は、悪を成敗するって事だったんじゃないかなぁ。
以前に青木選手とジェーン・スーさんの対談がありました。
そこで良い事言われてて。
「アカレンジャーやアオレンジャーじゃない」って。
そうなんですよ。
皆、主人公に憧れる訳です。
目立つ者に。
ヒーローに。
でも、なれないじゃないですか。
役割ってのもあるから。
そこは本当に共感して。
僕、ゴレンジャーはリアルタイムで見ていましたからね。
大好きだったのはミドレンジャーだったんです。
そんなに目立つ存在でもなかったけど、今でもマニアには人気があるキャラクターです。
そういう事なんです。
キカイダーには、ハカイダー。
ライオン丸には、タイガージョー。
常にアウトロー。
ダークヒーローも必要となってくる訳です。
ミドレンジャーは、ダークヒーローじゃなかったですけど 欠かせない存在だったのです。
ゴレンジャーの中ではね。
それこそ『役割』です。
僕は大谷翔平さんも苦手なんです。
皆が美化してるでしょう。
報道に転がされて。
実績って事だけで。
右向け右!だし。
だから井上選手もダメなんですよね。
成功しながら生きていく人もいますよ。
それはそれ。
もう、そういう人なんですよ。
でも、昔に藤原喜明選手が『プロレスは浪花節』って例えた事がある。
そこが見たいんですよね。
ボクシングって美化されてるじゃないですか。
歴史もあるから。
でも、そこにやっぱり僕はノレないんですよね。
やっぱり『競技』として見ちゃう。
ファイトじゃないんですよ。
『ファイト』じゃ。
スポーツなんか、糞食らえなんですよ。
見たいのは『ファイト』なんです。
美しくって、僕にはそういう事なんです。
『強さ』だけでは、おもしろくもなんともない。
高さ目指したって、それだけです。
感じたいのは『人間力』です。
ファイトから滲み出てくる『深さ』と『厚さ』です。
猪木さんは何故、モハメド・アリと闘われたのか。
自身の『強さ』の探求だった。
ただ、それだけじゃない。
『劣等感』もあったはず。
プロレスに対してのね。
(俺が誇りを持ってしてる事が・・・)って。
だから、試合をされたんだと思います。
昨日の井上選手の試合で、競技者やファンがフガフガ息巻いていました。
自分でやった事でも無いのに。
逆に、プロレスオールスター戦・日本武道館ではお客が少なかったって事で嘆いてるファンもいる。
プロレスは無くならないし、負けていないんだから堂々としていれば良い。
日本武道館大会を楽しみにして来たお客さんもいるんですから。
東京ドームもですね。
そこは否定しないです。
エンターテイメントですから。
楽しめば良いんです。
僕はプロレスこそ『強さの探求』だと思っていますからね。
何やっても良いんですから。
プロレスは。
だから、もっと考えた方が良い。
プロレスラーもファンも。
1・2の三四郎って知っていますか?
それのシーズン2で、プロレスラーと謳いながら『競技者』になった者が王者となる訳です。
絶対王者に。
格闘技が上位概念にある。
そこで、東 三四郎というプロレスラーが闘いに挑む訳です。
相手はMMAの攻撃をするも耐えに耐えて、三四郎は頭突きからラリアット。
最後は、垂直落下ブレーンバスターで勝つんです。
マンガという勿れ。
そこにリアリティーがある。
プロレスラーは『強い』んです。
色んな意味でもね。
『競技者』には負けないのです。
だからこそ、堂々とです。
はじめの一歩って読んだ事がありません。
長いんですよね。
僕が大好きなボクシング漫画は『がんばれ元気』です。
父親の仇の相手に勝ってチャンピオンになっても、真っ白な灰にならずに、最後は母方のおじいちゃん・おばぁちゃんの元に『元気』に帰っていく。
それが僕には美しかったのです。
今は『逆 環状線理論』だと思います。
パイを大きく・広げるんじゃなくて。
小さくともその想いを持つ者達の『渦』を大事にされた方が良い。
コミュニティをも小さく、そして熱狂的にです。
コアな人に刺さるモノを作り出す。
だからこそ、テレビって大きいんだと思うんですよ。
今だに大きいと思う。
テレビ見て、動かされてる人は多いですからね。
だからテレビ放送の無い現在は、どの格闘技もマイナーですよ。
ボクシングも。
プロレスも。
MMAも。
日本に限ってですけどね。
それがヒントになると思います。
マイナーだからこそ『ミドレンジャー』が求められるんじゃないかって。
そして僕が好きなのは『トンパチ』なんですよ。
普通じゃないから。
そこにロマンがあるっていうか。
もう『スーパースター』は出てこないし、そんなの瞞しだから。
聖人君子なんて魅力もなんともないんだから。
次の日には、もう何事もなかったかの様に消化される時代。
何故、イチローさんや三浦カズ選手には感情移入して。
大谷翔平選手や井上選手には響かないのか。
それは『表現』があり『言葉』を持ってるかどうかの差だからである。
『記録』より『記憶』
これからも、語り続けられるかだ。
ならば、やはりパイは小さくなのだ。
熱狂とは、そういう事だ。