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貧乏脱出マニュアル ①家電編

 私が貧乏を脱出する過程で覚えたノウハウを文章化する。貧乏から抜け出すのにもお金がかかるのだけど、お金をかける場所を考えないと余計貧乏になる。

 私は私なりに、ここにアクセスしてくれる人のために、そして少しでも生活を楽にしたい人のために、役に立つ話をしてみたい。上から書いているように見えるのであれば申し訳ないが、これは自分がほぼ全部ハマってきたところなのでお目こぼし願いたい。

はじめに+筆者について

 長いので興味がない人は本編へどうぞ。Twitterやブログには時々書いているが、私の親はそれなりに高収入だ。少なくとも片親の労働だけで家を買えるくらいには。にも拘わらず、カルト宗教にハマりこんでその環境で私を育てた。運よく私は中学生時代に気づいて抜けだすことはできた。高卒で家をでて新聞奨学生をしながら予備校に通い大学に行き、と環境の割には良いルートを進むことができたが、しかし大きな問題を一つ抱えていた。 

 それは私に金銭感覚がなかったことだ。親は金を何の意味もない活動に使っており、その背中しか見ていなかったので、何に投資をするべきかの感覚がなかった。感覚がないまま社会に出てきてしまったので、学生以降は何度も詰んできた。行動すべてがお金にコミットしていなかったので、良い就職先も見つからないし、もっと言うと良い仕事もできなかったのだ。今でも正直給与交渉は苦手だ。

 私の場合はそれでも数々のネットの人たちに助けられて今まで生きていくことができた。本当にまずいときは誰か彼かに助けてもらってきたのだ。運よくネットのあれこれを評価して結婚してくれた妻もいて、彼女に教えられることで自分の考え方も変えることができた。その過程で「今なら絶対こうする」を文章化し、知識の共有をするとともに、自分の今後のための備えとしたい。

資産の考え方

 余談のようだが大いに関連性があるので読んでほしい。話をする前に一個はっきりさせたいことがある。お金の話をする際に、とかく収入や預金残高でものを見がちである。しかし、資産の本質はお金にはない。あなたが持っている一番の資産は時間である。これは何をしていても減るばかりのものだし、お金にしても一般的には時間を売ることで交換として給料という形で手に入れている。そして時間の一番の特性として、時間は買い戻せないのである。

 だから、何をもって資産とするか、というのも時間をベースに考えるべきだ。都心に近い場所に住めると通勤時間を買える。大きなキッチンがあると調理が楽になって時間が買える。良い奥さんをもらえると自分のへたくそな家事とレベルが違うサポートをしてもらえて大きく時間の余裕ができる。健康も同じである。健康を崩すと可処分時間が減る。お金がない人間のよくあるムーブとして、「適当な安いものを食べて乗り切る」というものがあるが、これで身体を壊すと可処分時間が激減する。病院代もかかってマイナスにしかならない。

 ここが勘所になるわけで、外すとお金がたまるどころか悪循環コースになる。「収入が低い」と「お金が使えない」で死ぬまで無限ループしないための話を下に書く。対して生活をきちんと豊かにしていけば、お金がたまり更に上を目指すこともでき、美味しいものも食べることができ、そして仕事も楽になるのだ。

 というわけで今日は家電の話だ。家電を買うことで時間を大幅に節約できる。「豊かになるためには良い家電を」という格言がある。今考えたにしては良いものだと思うので是非心にとめておいてほしい。

優先順位の結論を先に書くと、レンジ→ストッカー→洗濯機

以下説明する。

電子レンジ

 上述の通り家電は資産であり、時間とお金を作るツールである。ウソだとおもったら電子レンジ無しで一週間すごしてみると良い。しかし貧困に陥ると電子レンジすらなくなるのだ。年収300万を切るとなかなか必要なものにお金を回す余裕がなくなる。考える余裕もなくなる。そしてコンビニ飯と外食で食いつなぐしかなくなり、結果更にお金が減る。この話もそのうち書くが、一見300万を超えていても残業マシマシで稼いでいると、その分お金が絶対かかるので、結局貧困のままである。可処分時間が減るのが一番の損なのだ。

 コンビニ飯で必要な栄養を摂取しようとすると、非常にお金がかかる。食べる量にもよるが、一食700円であれば安いほうだ。そして、コンビニという建物はプラスアルファで何かを買わせるための策略がかなり仕込んであるので、たいていの場合大きくオーバーする。そしてますますお金が無くなるのだ。

 というわけで何からはじめるかというと、まずは電子レンジの購入である。水を沸かすのからパスタの調理まで今時全部電子レンジで調理ができる。外ですますよりはだいぶマシになる。

 「電子レンジを買うお金がない」なあなたは中古を探そう。小さいので構わない。お金が出来たら買い替えればいいのだ。レンジを仕入れたら、次はコンビニ以外の買い物先を見つける。自分が買い物にいけるスーパーを見つけて、見切り品を探すなり、レンチンできる何かを買えば絶対コンビニよりは安くて、お金がたまる。ちなみに見切り品は行くタイミングによって置いてあるものが違うので、色々試してみると良いと思う。実はスーパーは時間帯によって値段が違うので、その辺も楽しみがてらレンジでなんとかなるものを探してみよう。

 もう一つ、レンジ調理品についてはドラッグストアにも割と品数がある。仕事がきつすぎるなどの理由でスーパーに行けない人もドラッグストアを見に行くとよい。買い物ができないときのために、レトルトパウチを買い込んでおくと、コンビニよりは安くなる。

 感覚的にはこの辺を気を付けて生活すると、何もしなくてもコンビニで全調達した場合の8割くらいまでには食費が抑えられるので、そのお金で次の家電を買おう。

ストッカー

 次に買うのはストッカーだ。個人的に声を大にして、「冷蔵庫を買う貧乏人はアホである」と言いたい。お金がない=管理する余裕がない状態で冷蔵庫に物を詰め込んでも絶対に腐る。保証する。絶対に腐る。腐ったら結局外食したほうが安くなる。大きく損するのだ。

 ではどうするのかというと、業務用の横置き型の冷凍庫を買うべきである。「ストッカー 冷凍庫」あたりでググってほしい。下手な冷蔵庫よりよっぽど安く手に入る。目安としては3万くらいのものでよい。注意点として、こっちについては「中古は買うな」。業務用に使われていたものは何かしら問題があるから手放しているわけで、中古はよほど素性が判るものでなければ買うものではない。故障のリスクもあるし、家電全体に言える話だが、古いものは電気使用量も無駄が多い。そして大きいだけあって配送の手間もあるので、結局新品を買うのが間違いがないのだ。ちなみに冷蔵庫より電気代は高くなるが、得のほうが大きい。

 休みの日に食材を調理して、片端からストッカーに入れるとよい。それが無理でも冷凍食品を大量に仕入れてきて入れるだけでだいぶ違う。食材のロス率がほぼゼロになるので、絶対に得になる。そして冷凍食品は安い。コンビニの冷凍食品を「コスパが安い」と言ってる人がいるが、業務スーパーに行けばその半値で物が買える。業務スーパーがないにしても、普通のスーパーでも十分安くなる。これはネットにおいてある「得する話」なんかよりよっぽど得な話だ。

 さらに、冷凍という手段を確保することで、セール品が買える。冷凍食品については時々安いものが手に入るので、これを仕入れることでだいぶコストが下がってくる。

 一点注意としては、なんでもかんでも凍らせられるわけではないことだ。ジャガイモを凍らせるとかなり悲しいことになる。ストッカーは急速冷凍ができるものもあってそれを使えば若干ましなのだが、お勧めはできない。また、チーズもなかなか悲しいことになるので気を付けたいところ。

洗濯機

 ストッカーを使うことでおそらく一人暮らしでも3か月もあれば元がとれるだろう。そこで買うのは洗濯機だ。ここから先の家電はちゃんとお金をかけよう。洗濯機も安物を買うくらいならコインランドリーを使ったほうがマシである。

 個人的な好みもあるとは思うが、洗濯機を購入するときのポイントは、「大きさ」「縦型」「乾燥機付き」である。これは妥協しないほうがいい。

 大きさは、冬物を洗えるように、である。小さいのを買って洗いきれないものはコインランドリーを使う手は確かにあるが、結局お金が出来たら買い替えることを考えると、初めから買ったほうが得である。変なことをしなければ10年は使える。

 ドラム型は壊れやすいうえに設置環境を選ぶ。貧乏脱出したら家を変えるのは当然すべき行動なので、あとあとを考えると縦型一択である。

 乾燥機は無くてもよいのだが、選択肢として乾燥機能がついてるのはかなりプラスである。服のバリエーションが少ないときにこれがあるだけで救われる。マンションの一室で部屋干しをすると何をどうやっても臭くなるし、乾きづらい。冬場だと乾ききらない。そんなときに下着だけでも乾燥させられるのはかなりのアドバンテージになる。

終わりに

 私自身、偉そうに書いているがこの辺の話はもともとほぼほぼできておらず、物を見る目自体はあったようだが、適切な投資ができていなかった。しかし、お金の使い方を間違えないようになって以来、だいぶ生活が楽になったので、今日こんな話を投稿してみた。

 私の場合、妻の存在が大幅なブースターで、美味しいものを食べれることが大きなモチベーションになっている。実はタイトルの画像も普段妻が私に出している食事だったりする。なかなかごはんが美味しい妻を見つけるのは大変かもしれないが、自分で作るにしても美味しいものを作れる環境をまず構築できたらかなり生活が変わってくると思う。

 今後も自分が勉強したものを少しずつこちらに記載するつもりなのでお付き合い願いたい。資産形成の話とか仕事の話にも広げていくつもりだ。

以上、ご購読ありがとうございました。 

少ないお金はコーヒー代、まとまっていたら書籍購入代に充てさせていただきます。