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大学交換留学の単位を落としたくない人へ 〜私が大苦戦したカナダ政治学のお話〜

カナダの大学交換留学中に政治学の授業を
履修しました。
しかし、これが非常に厄介でした。

私の留学の軸は
カナダでしか経験できないことを経験すること
にあったので、専攻の分野とは異なりますが、
カナダの政治学の授業を履修しました。

履修を決定してからわかったことなのですが、
その政治学の授業はカナダ人の間でも難しいと
有名だったのです。
大学にいるカナダ人に政治学の授業を
とっていると言うといつも
「えー!マジで??!」
というリアクションをされました。

それもそのはずです。
まず教科書を買いました。
わからない単語を電子辞書で引きます。
載っていません。専門用語が多すぎるのです。
それ以降パソコンで色々調べながら
教科書と格闘しました。

ディスカッションに参加しました。
カナダの政治システムの理解で精一杯なので、
自分の意見をなかなか言えません。
それどころか、ディスカッションの話の流れを
掴むので精一杯です。

単位を落としたらどうしようと
心配し始めました。

しかし、中高がレポートをたくさん書かせたり、思考力を重視したりする学校であったため、
レポートに関しては少しだけ自信がありました。そこで、レポートで挽回しようと思いました。

期末レポートは、数十個提示されたテーマの
中から一つ自分で選んで書くというものでした。

しかし、全てのテーマを見た時に、
指定である12ページを十分に書けるものが
ないと直感しました。

そこで、レポートを書く際のヒントを
もらおうと思い、日本の友達に連絡をとって
カナダの政治に詳しい人はいないかを
探してもらいました。

しかし、色々なツテを辿りましたが、
結局返ってきた答えは
「いない」というものでした。

途方に暮れました。
ひとしきり落ち込んだ後、ふと気がつきました。

「カナダでしか学べないことを学びに来ているんだから、日本に同じことを学んでいる人がいないのって当たり前じゃん!」

そう気付いた瞬間、自力でやるしかないと
覚悟が決まりました。

私が選んだレポートのテーマは、
歴史的にカナダの内閣総理大臣には権力が集中してしまっている問題
についてです。

教科書はもちろんのこと、英語、日本語の文献を読み漁りました。
最早書き上げて提出することに意義があると
捉えて、追い詰め過ぎずに、
単位を落とす可能性も覚悟して
なんとか完成させて提出することが出来ました。

期末試験に関しては非常に運良く、
大問の一つが私の期末レポートのテーマと
同じ設問であったため、
論述することが出来ました。

その結果、政治学の単位を取得することが
出来ました。

この経験を通して学んだことは、
クオリティは低くてもいいから
とりあえず完成させることの大切さです。
そうすれば無理そうに思えたことでも
意外と乗り切れることもあります。
そして、私は運が良く乗り切れましたが、
たとえもし無理だったとしても、
人生が終わるわけでも何でもありません。

もしこれを読んでいる人で履修した授業に
苦しんでいる日本人留学生の方がいたら、
追い詰め過ぎずに健康第一で過ごして下さい
と伝えたいです。

そして自分に解決できないと思える問題を抱え、続ける意味を見失って
何かを諦めそうな人がいたら、
惰性でもいいので続ける道を選んでほしいです。

今はやる意味がわからなくても、
きっといつか何かしらの意味を
見出せる時が来ると思います。

本日もご覧頂きありがとうございました!

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