ターゲット狙い撃ちシリーズ! バイカー編
なぜ、キャンプ場にバイカーを呼ぶと良いのか
バイカーの皆さんは、キャンプ場の新しい顧客層を開拓するための有望なターゲットです。
彼らは、自然を満喫しながら長距離を走ることを好み、時には旅先で宿泊をします。
さらに、バイカー同士のコミュニケーションが盛んで、SNSなどで情報共有を行いやすいため、口コミでキャンプ場が広まる可能性も高まります。
キャンプ場に泊まるバイカーの特徴
余暇にお金を使える人達:
現在のバイカーの属性は、85%が男性と言われています、また、年齢層は7割近くが50歳以上です。昔と比較し、趣味性が高い乗り物になっている為、大半は余暇にお金を使う余裕がある方達であると予想できます。現在、日本の二輪車の保有台数は1,029万台、一人当たり1.5台が平均保有率ですので、約686万人が、ターゲットの市場となります。
※参考資料:
2021年度二輪車市場動向調査 – 一般社団法人 日本自動車工業会
統計データ 二輪車保有台数 – 一般社団法人 日本自動車工業会バイカーの目的:
バイカーの目的は、「走ること」で、宿泊はついでに過ぎません。最優先されるのは、どの道を走るか、快適に走れるか、だそうです。ですので、宿泊を伴うツーリングの比率は、そこまで高いわけではない、と言う点は、要注意です。ヒアリングベースでは、1−2割程度ではないか、とのことでした。設備やサービスに敏感:
長距離を走るバイカーは、快適な宿泊施設やサービスを求めることが多いです。特にバイクを中心に考える、と言う点は見逃せません。コミュニティ志向:
バイカーは仲間内で情報交換を行い、バイクについての話題はさることながら、目的地となる場所、すなわちホテルやキャンプ場の評判を広める力があります。スタイルによって変化する移動距離:
スクーター・バイク・ハーレー、、、何に乗っているか、と、ツーリングバイカー、レースバイカー、ファッションバイカーなどのスタイルによって、移動距離や行動範囲が違ったりします。
例えば、ゆるキャン△で流行ったビーノがモチーフとなった原付では、下道しか走れませんし、せいぜい100km程度が移動距離になります。逆に言えばバイクの方が、移動距離は大きいですが、聞く限り、拠点の移動に使う距離は200km程度、で、それ以上にツーリングをする時間を取ることに重きを置いていたりします。この辺りも念頭に置いて、自分の施設はどこからどういうお客さんが来そうか、ぜひ考えてください。
バイカーフレンドリーな場所にするための施策 - ハード
ここでは、バイカーに来てもらいたい方達のために、ハード面で整える必要がある点を挙げてみます。
バイク用ゲート:
バイク専用の入口を設けることで、バイカーがスムーズに出入りできるようにしましょう。理想はアスファルトでサイトまで道がしっかりとできていること。
特に、オフロードバイクであっても、バイクが汚れてしまうような土・芝の地面は敬遠されます。
バイク専用の駐車スペース:
バイクの安全確保ができる駐車スペースを用意しましょう。サイトと、バイクを置く場所が近くにあり、テントなどと一緒に撮影ができること。そして駐車スペースに屋根があること。
もし、今後バイクの専用エリアや、バイク専用キャンプ場を作りたい場合は、徹底的にやる方がいいかもしれません。
バイクメンテナンスエリア:
工具などを備えたメンテナンスエリアを設けることで、バイカーに喜ばれます。もし、ガレージのような全天候型の場所を用意できると、なお良いですね。
服やヘルメットの乾燥エリア:
バイカーさんは、4輪車を運転する人たちと異なり、雨などの天候になるとずぶ濡れになってしまうので、清潔な乾燥エリアを用意すると良いでしょう。これは例えば登山の方達向けにも意味のある場所ですので、コインランドリー機能と一緒にあるとなお、良いですね!
お風呂やトイレなどの充実:
ツーリングは、アウトドアアクテビティの一つと言ってもいいでしょう。
必ずしもバイカーの方々のため、とは限りませんが、旅の疲れなどを癒せる場所を用意できると、魅力的です。
バイカーフレンドリーな場所にするための施策 - ソフト
徹底した場内ルールの作成:
バイカーの方々は、オートキャンプでいらしている方々に遠慮をしているところがあります。
それは例えば、騒音などがどうしても出てしまう乗り物のため、クレームにつながる、という配慮などです。
この場合、完全にエリアを棲み分ける、や、動かしていい時間を徹底する、などのサポートをキャンプ場として用意できると良いでしょう。
アーリーチェックイン/アーリーチェックアウト:
バイカーの方々は、基本的に道が混むことを嫌う傾向にあり、比較的早朝から動き出されるそうです。ですので、早めに、目的地について、早めにチェックインをして走りにいきたい、早めに出発したい、と言うニーズは少なからず存在します。
運営との兼ね合いもありますが、チェックイン時間などを前倒すことも、ありがたいと思ってもらえる一つの方策です。
レンタル品の充実:
バイクは、4輪車と異なり、キャンプをしたいとなった時に、運べるものが少ないものですし、なるべく軽くしたいという思いがあります。
キャンプ道具一式、レンタルで揃えられるのであれば良いですが、例えば、焚き火台やBBQグリル、大型テント、など、重くて運びづらいもの、などを優先的に揃えてみてください。みんなでツーリングにきて、BBQができる場所、は、バイカーの方でなくても嬉しいですね!
料金プラン:
サイト毎の料金設定をしている施設が一般的ではないかと思いますが、バイカーの方々は、基本的に1人1台でやってきます。
1サイトに就き、1サイトあたりバイク何台まで、の設定や、1名いくら、などの料金設定は、バイカーフレンドリーな対応になりますので、どんどんアピールをしていきましょう。
バイク用ガイドマップ:
周辺のバイクツーリングコースや観光スポットを紹介するガイドマップを作成しましょう。
バイカーにとっての理想の道、と言うのを聞いたことがありますが、景色がいいこと、そして、信号が少ないこと、が必須条件だそうです。あなたの施設の周りにそう言う道があれば、狙い目です。
バイク向けイベントの開催:
バイカーをターゲットにしたイベントやミーティングを開催することで、バイカー同士の交流が生まれやすくなります。
スタッフのバイク知識向上:
スタッフがバイクに関する知識を持っていると、バイカーとのコミュニケーションがスムーズになります。やっぱり、お客様と同じ気持ちで、考えられると、運営も楽しくなると思います!
呼び込むための施策 - 販促
オンラインでの販促:
Webサイト:
キャンプ場の公式ウェブサイトにバイカーフレンドリーな設備やサービスの情報を充実させることで、検索エンジンからのアクセスを増やします。また、SEO対策を行い、バイクやキャンプに関連するキーワードで上位表示されるよう最適化しましょう。SNS:
Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSを活用し、バイカー向けのコンテンツを定期的に投稿します。バイカーが撮影したキャンプ場の写真や、バイクツーリングのルート情報などを共有することで、興味を持ってもらえるでしょう。ブログ:
キャンプ場のブログに、バイカー向けの情報やイベント報告、スタッフのバイク体験談などを掲載し、リピーターを増やすきっかけを作りましょう。バイク関連のウェブサイトやフォーラム:
バイク乗りが集まるウェブサイトやフォーラムに広告を出稿したり、情報提供を行うことで、ターゲット層に直接アピールできます。
オフラインでの販促:
近隣のバイクショップ:
バイクショップと提携し、チラシやポスターを掲示したり、共同でイベントを開催することで、相互に集客効果が期待できます。バイクイベント:
地域のバイクイベントに参加し、ブース出展やチラシ配布を行いましょう。イベントの来場者と直接コミュニケーションを図ることで、キャンプ場の魅力を伝えられます。バイク雑誌:
バイク雑誌に広告を掲載することで、バイク乗りにアピールできます。また、雑誌の編集部と協力して特集記事やインタビューを企画することも効果的です。地元のバイククラブ:
地元のバイククラブと連携し、クラブメンバー向けの割引や特典を提供します。また、クラブと共同でイベントを開催することで、新たな顧客層を開拓できます。バイカー向けのガイドブックや地図:
バイクツーリングに役立つガイドブックや地図にキャンプ場の情報を掲載し、周辺ルートを走るバイカーにアピールします。また、オリジナルのツーリングマップを作成し、バイクショップやイベントで配布することも効果的です。ロードサイドサインや看板:
バイクツーリングルート沿いにキャンプ場の看板や案内標識を設置し、通りかかるバイカーにアピールします。これは、周囲にバイクツーリングができる道がある場所限定ですが、効果は高いと考えます。
まとめ
バイカーの皆さんはキャンプ場にとって大変魅力的なターゲット層です。
彼らを呼び込むためには、バイカーフレンドリーな施設とサービスを提供し、適切な販促活動を行うことが重要です。
今回ご紹介した施策のできそうなところを参考に、バイカーをターゲットにしたキャンプ場経営を成功させましょう!
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