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村山昇『キャリア・ウェルネス』

村山昇『キャリア・ウェルネス』、読了しました。

本書は、筆者が実際に企業研修に使用しているスライドなども交えながら、「企業と社員の在り方」について説いている本。

イチ企業人としては、「雇われうる、起業しうる能力を磨こう」という主張から、そのために必要な心の健全さを保つために、負荷をかけ続けることの大切さを実感しました。

仕事への効力感、貢献心を保ち続けることにつながる言葉、視座を、たくさん与えてくれる内容でした。かなり分厚い本ですが、「資料的価値」というよりは、筆者のキャリア感について、偉人の言葉などもふんだんに使いながら、「これでもか」というくらいに主張し尽くした本です。

個人的にぐさっときたのは、30代の社員にありがちな「怠惰な多忙」というワード。

仕事のスキルが身について、会社からも程よく仕事を任されるようになったことで陥りがちなので、注意していきたいし、むしろ「繁忙してないとき」に喜んで自分磨きに勤しむことができたら理想的かなと思う。

専門書というより、精神論的な内容も多いのですが、それでも筆者が掲げる「健やかさ」の主張は、最終的に楽観的、ネアカな結論に帰着していくから、読後感は爽やかですらある。

キャリアについて心構えを整えたい人にはピッタリな本です。

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