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今更ながら星野源の魅力を語る話〜③性格

 星野源は、イイ奴なんだよ!

 これが今回の結論です。ハイ。
 これまでこのnoteにて、同名タイトルの話「今更ながら星野源の魅力を語る話」として彼の作る音楽や、彼の持つ独自性について好き勝手に書いてきた。間が空いてしまっていたが、今こそ彼の性格について語らなければならない。というか語らせてほしい。

 世間一般の「星野源」に関するイメージとはどんなものだろうか。彼の知名度を高めたドラマ「逃げ恥」などから、爽やか好青年のイメージだろうか。それはそれで良い。ただ、彼の性格はそんな一言で括るのがもったいないほどの魅力に溢れていると私は思っている。

 今回、この話を書くきっかけになったのは2024年1月2日に放送された「星野源のオールナイトニッポン」である。元々、収録放送となる予定だったこの日、前日の1月1日に発生した能登半島での大地震を受けて急遽生放送が行われたのだ。その理由が泣ける。
 星野源のInstagramには「眠れない方、不安な気持ちで過ごしている方、一緒に同じ時間を過ごしましょう。メールを読み、話をして、音楽をかける何も決めない放送に出来たらと思っています」と綴られていた。
 星野源がそんな思いを抱いて生放送に臨んでくれたのも嬉しいし、彼の思いを汲んで番組スタッフが全員参加してくれたのも嬉しい。彼の日頃からのスタッフとの関係性が伺える。年末の紅白歌合戦やら色々お疲れだろうし、せっかくの正月休みだったろうにそれを返上して深夜ラジオ放送に望む姿を思い浮かべるだけで頭が下がる。
 星野源は「頑張れ」とか言わない。「一緒に不安になろう」という。普通そんな人いない。それでいて、特別な励ましを含んだ放送はせず、基本的にいつも通り、音楽をかけて下ネタメールに笑い、正直な心のうちをマイクに乗せて語る。

 星野源は自らも学校に行かれなかったり、社会の中で言い知れぬ疎外感を味わい、大きな病との闘病もあり、幼少期から大人に至る頃まで様々な苦しみを味わったことがあるからこそ、他人の苦しみに敏感なのだろう。そこには芸能人として背伸びをすることの等身大の彼の気持ちが感じられる。

 考えてみると、星野源はライブで「クソみたいな世の中だけど」とか言いつつも、「生きていきましょう」と語りかけ、ラジオでも性格的に嫌いな他人のことを愚痴りながらも、一緒に番組を作っているスタッフに気を配りながら、人前で貶めるような発言をすることはしない。逆に番組内で失敗してもそれを明るい笑いに変え、仕事ぶりを褒める。上手に言えないが、自分と同じくらいスタッフを大事にしているのを感じるのだ。
 それは番組リスナーに対しても同様で、くだらない下ネタメールに大笑いしたかと思えば、お悩み相談では真剣に自分なりの言葉で励ましてくれる。自分自身を卑下するようなメールを送るリスナーには厳しくも暖かい言葉でエールを送るし、幸せ報告をしてくるリスナーを羨ましがりつつも祝福する。

 当然のことだが、星野源という芸能人、1人の男性のすべてを知ることは誰にも出来ないし、彼の本当の人となりを完全に理解することももちろん出来ない。
 それでも彼の仕事ぶりからは人となり、性格がある程度伺えてくる。星野源は聖人君主でもないし、裏表のあるような嫌味な人間でもない。でも間違いなく思う。

 最後にもう一度言おう。星野源はイイ奴なんだよ!

       ではではTo be continued…

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