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ペトロールズのライブでおじさんの魅力を見つけた話

 音楽が人並みには好きだ。難しい音楽理論やジャンルはあまり詳しくないのだが、聴こえてくる音楽が何となく自分の好みかどうかで聴く曲を選んでいる(大体の人はそんなものだ)。そんな中、ここ最近ペトロールズというバンドの音楽をよく聴くようになった。きっかけは推しである星野源つながりなのだが、そこは今回は割愛する。彼らの音楽はなぜか心地よくて、お気に入りだったのだが、そんな彼らが全国ツアーを始めたのだ!! 
 そこで2023年9月10日(日)、本日、広島にて開催されたペトロールズのライブに初参戦をしてきた。ライブハウスでの開催だったので、メンバー3人の演奏を間近でしっかり楽しむ事が出来て大満足である。そこで今回は個人的に、決して若くはないがおじさんの魅力溢れるペトロールズの楽しみ方を少し書いてみたい。
 まずペトロールズのホントに簡単なご紹介。長岡亮介(ボーカル&ギター)、三浦淳悟(ベース&コーラス)、河村俊秀(ドラム&コーラス)のスリーピースバンド。音楽ジャンルはロックだけでなくジャズやソウル、ブラックミュージック的なところもあるのかな?素人の自分が言うのもなんだが、いろんな音楽の要素がアレンジされたオシャレで洗練されたサウンドを奏でるバンドというイメージ。これまでYouTubeやライブアルバムで聴いてはいたが、いざ間近でライブを見るとスリーピースバンドとは思えない圧倒的なサウンドの深さと強さ。多彩なリズムに斬新とも思える楽曲の構成、それでいてずっと聴いていられる心地よさなのだから本当にすごいと思う。実際、今日のライブが始まって約2時間、途中のMC以外、自分はゆらゆら自由に楽曲を楽しんでいた。
 次にペトロールズの楽しみ方について勝手に語ってゆこう。まず、ペトロールズの曲を聴こうと思ったら今のサブスク溢れる時代と逆行しなければならない。それは彼らがサブスクをほぼ行なっていないからである。ということはCDを買ってね、ということなのだが、CDの入手難度もなかなか高い。昔出ていたCDは再販もなかなかされておらずプレミア価格がついているものも。でも安心してくだせぇ。ライブアルバムの「SUPER EXCITED」と2ndフルアルバム「GGKKNRSSSTW」ならライブ会場でも普通に買えるし、大体の曲は聴けるのでそこから始めるのも良きかと。でも自分も含めておっさん世代って昔からこうやって音楽を探してたものね。今のなんでも簡単にストリーミングやらで聴ける環境が贅沢すぎるのだよ。というわけでペトロールズを好きになるとCDを探す宝探しの感覚が味わえますぞ。
 そして彼らならではの魅力がとても素晴らしい。メンバー全員45歳以上で世間的にはおじさんである。なのに楽器を華麗に奏で、ステージでの立ち姿はセクシー。そしておじさんであるにもかかわらず背伸びすることなく、自分たちのやりたい音楽をマイペースに続ける姿勢。それでいて、陰でしているだろう努力や苦労を表に出すことなく飄々と音楽を続けるしたたかさ。自分も含めて世間のおじさんたちよ、ペトロールズのスタンスってとても魅力ないっすか??おじさんなら誰もが日々感じているだろう事柄、年々ダサくなってゆく気がする自分だったり、変に部下の前で背伸びしたり、自分を見失いペースを乱したり、おじさんだからと簡単に諦めたり。それぞれの人生を生きる上で環境は違うので一緒とは言えないが、ペトロールズに興味を持つと、自分のようなおじさんでも確実に伸びしろがまだあることを確信できる(気がする)。
 ペトロールズのお三方からすると、そんなの知らねーよとか言われそうだが彼らの結成は2005年なので会社員の勤続年数でいうと18年!!日本の音楽界のヒットチャートには正直食い込んでいるとは言えないが、同じ業界の人々の、彼らに対する評価はすこぶる高い。つまり仕事のできるおじさんなのである。私はおしゃれでマイペースで、飄々としながらもしたたかに仕事のできるペトロールズのようなおじさんになりたい。
                          ではではTo be continued…

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