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ジョン・ウィック:コンセクエンスを見たので、今更ながら魅力を10個挙げてみる話

 2023年9月22日。ようやく、ようやく!「ジョン・ウィック:コンセクエンス」が公開されたので初日に観に行ってきた。ぜひ、多くの方にご鑑賞頂きたいので本作の詳しいネタバレは控えるが、シリーズ4作目となる本作は約3時間の長尺でありながら、あっという間にエンドロールが流れる超絶優秀作品だった。そこで良い機会なので今日はジョン・ウィックシリーズの魅力を10個に分けて語ってゆきたい。これを読むと貴方もコンチネンタルホテルに泊まりたくなるかもしれない。では早速行ってみよう!
①ジョンは銃の扱いがお上手。まずはこの映画、なんと言ってもこれに尽きる。ジョンは元凄腕の殺し屋なのであらゆる銃器の扱いに秀でているのだが、その中でもハンドガンの扱いはピカイチ。胸の前で斜めにハンドガンを構えて戦うCARシステムという銃の構え方で次々と敵を薙ぎ倒してゆく様はとてもカッコ良く、銃さばきと体術を併せたガン・フーとしてジョンの代名詞となっている。
②ジョンは何でも武器にしちゃう。ナイフ、ヌンチャクなんぞは当たり前で車、馬、本、鉛筆などまるで武器とは無縁のものを駆使して敵を容赦なく倒してゆく。別にジョンだって好き好んで戦いに鉛筆なんぞ使いたくない。ただ、銃の弾には限りがあるのに敵は次から次へと現れる。そうなるとその場にあるもので戦うしかないのだ。かつて武田鉄矢が映画「刑事物語」の中でハンガーを武器にしていたのを思い出したが、きっと監督のチャド・スタエルスキも武田鉄矢を参考にしたに違いない。
③ジョンは行きつけのホテルがある。ジョンは何か困ったことがあると、行きつけのホテルを訪れ、そこの支配人に相談する。支配人とは父子のような関係性で、映画4作を通してその間柄も語られるのだが、このホテルこそコンチネンタルホテル。殺し屋の憩いの場。ジョンはこのホテルのコンシェルジュとも旧知の仲であり、大概の無理は聞いてもらえる間柄である。男たるもの行きつけのBARくらい欲しいものだが、ジョンの場合は行きつけのホテルである。格が違うのである。ちなみにコンチネンタルホテルは世界中にあるよ。日本にもコンチネンタルホテル大阪があるのでぜひ訪れてみたい。
④ジョンは体が丈夫すぎる。基本たった1人で数多くの敵と戦うジョンはスーパーマンではない普通の人間なので、当然痛みも感じれば怪我もする。しかし何故かやたらと丈夫なので常人が死ぬような場面でも顔をしかめながら再び立ち上がる。4、5階くらいの建物から落下しても死なないし、車に轢かれてもすぐ立ち上がる。もはやアベンジャーズにいても不思議ではないくらいのタフガイである。
⑤ジョンはすごい業界のOB。ジョンは伝説の殺し屋として有名である一方、一度引退している。そんな彼が引退した殺し屋業界を牛耳っているのは「主席連合」という簡単に言えば殺し屋を束ねる裏社会の巨大組織。コンチネンタルホテルや殺し屋が通貨として使う金貨、殺し屋業界に身を置く者が守らなければならない掟を制定、管理している。いまだにその全ての全貌は明らかになっていないが、主席連合は厳格なルールを定めることによって統制を保っているわけでジョンにとっては味方ではないし、明確な敵でもないし。という厄介な存在。そんなすごい業界のOBってなんかカッコ良い。
⑥ジョンはおしゃれさん。ジョンは常にスーツをビシっと決めて戦いに身を投じる。体に合わせたオートクチュールなのだからかなりのおしゃれさんである。しかもこのスーツは防弾仕様になっているのだから、銃弾が当たっても大丈夫。それだけではない。つけている腕時計も「マネロ・オートデイト」という3針のカッコ良いモデルである。スーツも腕時計も派手さはないが、ジョンは正真正銘おしゃれマスターなのである。
⑦ジョンは人たらし。ジョンは殺し屋の世界では名の通った伝説的存在である。にも関わらず、同業者はジョンへの恐れというよりも尊敬にも似た感情で彼に接する。警官や武器コンシェルジュや闇医者など直接的な殺し屋稼業ではない人物はもちろんのこと、ジョンの命を狙う殺し屋ですらジョンと戦うことを光栄だと感じる。ジョンは無口な男ではあるが、彼の人となりはきっと殺し屋としての負の側面以上に人々に魅力的に映るのだろう。
⑧ジョンは友人に恵まれている。先述のコンチネンタルホテルは殺し屋の憩いの場であると同時にこのホテル内では不殺という絶対の掟があった。それはつまり、殺し屋同士の抗争・殺し合いが実は起こりやすいということに他ならない。実際、ジョンは本当に沢山の殺し屋に襲われ続けてきた。一方で、ジョンの周りには何故か情に厚い同業者の殺し屋友達が多い。立場は異なれど、殺し屋同士でも昔から友情を育んできた様を見ると、男同士の友情って良いよねと目頭を熱くしてしまう。
⑨ジョンは犬が好き。1作目のマフィア壊滅の原因は亡き妻が残した子犬を殺されたことだった。この出来事以降もたびたびジョンは犬と接する機会が多い。犬も善人は分かるのか、ジョンによく懐く印象。ジョンは人たらしだが、犬たらしでもあるに違いない。ちなみにコンセクエンスでもシェパードが出てくるよ。
⑩ジョンは愛妻家。結論から言うと、この映画のシリーズはいかにジョンが亡くなった妻を愛しているかがテーマの根底にあると思っている。だからこの映画シリーズに男女のお色気シーンはないし、必要ないのである。でもそんなジョンだからこそ、亡き妻との思い出を汚されると「そりゃキレるよな〜」と妙に納得してしまう。

 今回、ジョン・ウィックの魅力を10個挙げてみたが、残念ながらまだ本作の魅力は語りきれていない。何故なら主役のジョンに勝るとも劣らない魅力的な登場人物、血が沸るアクション、想像力を掻き立てる人物や組織の背景などまだまだ知って欲しい魅力がこの映画には満載なのである。今回で4作目となる「ジョン・ウィック:コンセクエンス」は監督談によると、4作をまとめて見ると、これで一つの映画だったと感じられるような作品とのこと。今から前3作を見るのが一番だが、ご安心を。映画上映前にこれまでのジョン・ウィックのダイジェストを流してくれるので心配なし!ぜひ劇場で見てほしい。ちなみにエンドロールが終わる前に座席を立つと後悔しちゃうかもよ。

                          ではではTo be continued…

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