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【ネタバレあり】ガンダムSEED FREEDOM観てきた話

 ガンダムが好きだ。
 決して勧善懲悪ではない複雑なストーリーや、良くも悪くも人間の性が渦巻くキャラの相関性、緻密なメカ描写など魅力は数あるが、今年、そのガンダムシリーズの新しい伝説が幕を開けたかもしれない。

 初作品「機動戦士ガンダム」が放送されたのは1979年!そこからたくさんの続編が作られてきたわけだが、西暦2000年を迎え、ガンダムの世界観の再構築を目指して制作されたのが「機動戦士ガンダムSEED」。このTVアニメが放送されたのは2002年、その続編である「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」も翌年に放送された。その後も、数多の媒体でスピンオフが描かれる中、ついに完全新作の映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が2024年1月に公開を迎えたのである。
 と言っても、自分自身は劇場に足を運ぶ気はなかった。配信待ちで良いかな、と思っていたのだが、公開初日から絶賛の嵐&ネタバレ注意!のご意見をたくさん目にしてしまい、ムクムクと観に行きたくなってしまった次第であります。

 ガンダムSEEDシリーズを知っている前提で話を進めるが、この作品はいわゆる人種間の対立を描き、凄惨な戦いの描写がありつつも男女の愛憎関係まで描いた欲張り作品である。過去2作のTVシリーズを経て、今回の劇場版はどう大団円を迎えるのか。

※以下ネタバレあり!閲覧注意!!

 映画冒頭は世界平和監視機構コンパスに所属するキラやシンの登場とMS戦。紛争を解決したいキラの想いとは裏腹に世界の憎しみの連鎖は解けそうにない。キラはかつての「ディスティニープラン」に代わる解決策を模索しつつも光が見出せていないようだ。コンパス総裁であるラクスとの関係は良好のようだが、どこかお互いに本音が言いあえていない雰囲気。
 そんな中、今回の敵であるファウンデーション王国の宰相が、キラの恋敵としてラクスに急接近。さらにファウンデーションの策略によってコンパスのMSはキラやシンのガンダムも含めて撃墜され、不沈艦と言われたアークエンジェルも撃沈されてしまう。さらにラクスは拉致され、ファウンデーションは巨大ビーム砲レクイエムを起動させ、世界に「デスティニープラン」の導入を強要する始末。

 だが、ここからが逆転の胸熱展開。コンパスの戦艦ミレニアムをハイジャック(した体にして)、レクイエム撃破のため、ストライクフリーダムガンダムやデスティニーガンダムspecⅡとともにキラが仲間たちと共に立ち上がる。ラクスのことや、「デスティニープラン」の代替案に苦しむキラを親友のアスランが拳と拳の語り合いで、救うシーンは全時代的ながらも胸熱だったね。シン・アスカの良い意味での弟感が清涼剤にもなっていた。

 最終決戦ではコーディネーターを越えるアコードに苦戦するキラ達だったが、それぞれの個性を活かした戦い方で逆転、キラのストライクフリーダムもラクスが届けたパーツで「マイティー・ストライクフリーダムガンダム」(名前が長い!)とパワーアップを果たすと完全勝利を果たす。
 そして改めてお互いの愛を確認したキラとラクスは、戦いを終え、ガンダムで地球に降りると砂浜で、なぜか全裸で見つめあうのでしたとさ🤍

 全体の感想としては、よくぞ2時間弱の映画の中でガンダムSEEDっぽい雰囲気を存分に出した!と拍手したい。
 恋愛のすれ違い、主役機の交代、キャラ総出演のアべンジャーズ状態のラストバトルなど見どころ盛りだくさんであった。
 そして今回出てきた新型戦艦ミレニアムがとにかくカッコ良い。「DESTINY」で出てきたミネルバの発展型だそうで、艦首には波動砲…じゃなかった陽電子砲タンホイザーを搭載し、さらには艦首ラムを使った突撃までするという離れ技まで披露してくれた。

 今回のガンダムSEED FREEDOMは大ヒットしているそうで、劇場には私を含め、おっさん達がたくさん詰めかけていたし、まだまだ観客動員も伸びるだろう。ガンダム媒体そのものも今回の作品の波に乗って大きな盛り上がりが起こることを期待できそうだね。

                        ではではTo be continued…

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