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Ghost Worldを観て

父と二人、シネコヤへ。

美大生のあさいともこさんの書いた詩集を読んで、恋人と上手くいかない苦しさに憧れを感じた。

上映時間10分前になり入場が始まる。
短髪金髪彼氏と黒髪ショートのカップル、素朴そうな学生、コーヒーとメロンソーダを追加で注文する2人組。共通点なんてまるでなさそうな10人が小さなシアターの前に座る。

Ghost Worldの主人公イーニドは人を馬鹿にして、環境に毒を吐き、周りにある全てに棘を刺していく。その姿をみてムカつくよりも、過去の私のようで可哀想に思えた。自分が好きになれないから、嫌いだから、私を守るために、意識をそらすために周りを攻撃する。それでも誰かに分かって欲しくて、分かってくれない世界がムカついて。

今も自分のことが嫌いだけど、真っ直ぐ自分を見つめて嫌いだ。それは大人になったと呼ぶのかもしれないけど、苦しくて、寂しい。

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