【詩】さかしまな愛顔の妙ちゃん

びっくりしても小声だから伝わらない

黒くてまっすぐな前髪でわからない瞳の先の景色

とても気になるけれど

声をかけるなんて

かなしいから

愛顔はみたくない


うれしそうに小さく揺らしているリズム

ひとりで過ごす昼休みの白いイヤホン

気になるのはきらいなリズム

話しかけるなんて

視線が交差する直前に

うつむくステップ

愛顔がにあうのかなんて

気にならない