【散文詩】ふりだし

築けども流される砂の顔が
復元を拒むのは警告なのか
しかし主体は何処だ

愚劣な奴らの仕草を見抜けるはず
欲に眩む奴らの瞳に映るのは紫の鴉
修羅場の数が嗅ぎ分ける愉悦の閾値
信じた奴ほど寝首を掻くことに泣き言は御法度

こっそりと始末を着ける