剣呑な青い鳥

避けられない別離は併走している。疾走った先に待っているのではない。
突然に目覚め前触れもなく眠る。
明日の朝に怯えて慄えることは、楽観的過ぎないか。

目覚める保証はどこにもない。
散れば終わると思っているのなら、呑気な考えだ。
虫けらに生まれ変わるかもしれないのに。

ガチャなんてお互いさまだ。放下に選択肢はないから。「生きている意味」という愚問は自分の答えがあるのに誰かを試すために口をついた。それだけのこと。「生ききって」みないと解答不可能なことを知っているから問えるだけ。

諦めるのは生きることではなく、意味を問うこと。
想定外に不公平で理不尽で出鱈目なのは世界ではなく自分自身。
自分は自分の想定を嘲笑って越えて行く。