【散文詩】お粗末な人の末尾

諦念は蚤の心臓

対話は独演会の前座で舞台装置の罠に

境界線のない無軌道は人の代わりに室に独り言

聞く耳持たぬと宣戦布告の道連れ無双

無意味な強がりばかりの人生は狭小な視野と本末転倒の時間軸で自分宛ての言い訳を送り出す

弱さを隠しても臆病風が乱舞して破壊だけの自己主は歪んだ思考回路に絡め取られる

不安で滲んだ涙は嫌われたことも知らずに鏡の代わりは気付かない