【散文詩】緩慢なさようなら

「何してたっけ」

緩慢な空気が漂う

空白を埋める優しさは

優しさなのか

確かめるため繰り返す野生

隙間は真空に及ぶ

「帰るね」

胸を撫でおろす矛盾に

啞然とするのはいつから