【自由詩】小さい声でも聴こえるから

歩く度に消える足跡

不在の存在を叫ぶ蟷螂の眼たち

遠廻りは道草ではないと言い張る骨

夕立ちで濡れた鞄に靴跡が消えて

涙の代わりにあんみつを食べよう

エゴを通すのは児戯だから詰問は止めて

質問と違うから

臆病者の逆恨みは念を押す

少しだけ静かに話してよ