【散文詩】悲しき圏外

携帯もない頃から圏外だった。
だから繋がることが分からない。

喧騒は雑音とは違うから笑顔で
混沌は酷寒のシベリアの血飛沫。

嘘に囲繞された人々の真ん中で背中の円舞
いつだって悲し味は圏外の孤影。

集団に囲まれた落し穴に嵌まる。
自尊心の為の苦笑は更なる墓穴。

頑張っても無駄で
怠けると怒鳴られて
責任転嫁の相手は牛蛙のファズで
考える前の反射レスは彼岸の圏内。。

木々の妨げる人跡は地に帰還する凱旋の化学記号。
だから
それでも
けっきょく
自然過程に人意を刻む無意味な自己放置。
煽られた「いまここ」に好かれなくても、バカにされても、醜いのも、
「何ひとつ君は悪くない」森羅万象は圏外。