【現代詩】嘘つきの絶望なんて

自意識で完結する絶望

証拠は腕に傷跡の引き攣った肌

トラウマにも似てない

四回転半の梟が落ちた枝先

必ずハズレる占い師の意義は無効

修羅場のふたり

ひとりでない運命

ひとりふた役の自傷癖

言葉は黙読

深夜の爆音も消音の歩み

巧みに切断の動脈硬化

薄れる意志と夢の閉店