雨はいまだやまず濡れる

枯れ葉を踏む音でわかるほど何もかもわかっていたのは独り善がりの自己愛だった。

どんなに抱きしめても心まで掴めないこと。

終わったのは愛でも恋でもなく生命の鼓動。

人生の選択肢はないんだと、思い通りに喜怒哀楽をみせるのが思いやりだと勘違いしていたと今更の後悔。

立ち上がるのは誰のため。
負い目は弱さか、謙虚さか、それとも思い上がり。

苦しまなくてもいいことに打ちのめされては傷が増えて、愛されないのを誰かに押しつけて、それでいいのか。けっきょくは綱渡りの散歩道へ帰っていくから感謝をしていると言えないから逃げ道をさがす。