【詩】産声はEndroll


誕生を言祝ぐのは悪魔の秒読み
末期の目に魅入られた天使の末路を照らす闇の雲
夢か現か嘘と罠が交錯する舌禍に弾かれる膝の皿
積み上がるぺてん師に削がれる頸筋の擦り傷


躊躇いのベンチに溜息が咆哮になる
手を見て水掻きが頭の皿を触る乾いてる
蛇口から水を注ぐ
愚図る子河童の手を引いて胡瓜を咥えてふたりで帰路につく


月見の蛙蠅を呑む
更に河童が蛙呑む
誰が呑むのか河童の親子


頑張れば応援すると口約束
事情通は徒党を組んで
仔羊を犠牲にして
落とし穴に嵌める