【散文詩】白い煙

滑り落ちる肩紐
不器用に戻す指
手のひらに絡めて落とし直す
思惑はいつでも綺麗ごと
一夜に一針
縫いつけるピンクの管

灯を落とす細い腕
滑らかなピンクバニラ咥えて
切り刻む心は刃よりも
一夜に一針
引き裂く劣等感