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スイミーとLOST CORNERとがらくた

 スイミーって小学校で勉強したときは、仲間っていいねとか、協力するっていいねみたいなまとめ方だったと記憶していて、それに異論はないけれど、それだけじゃないよなと思って

 きょうだいを失い、しかも自分だけ黒くて異質である孤独を感じていたスイミーが、広い海の中を探り探り泳いでいくうちに水中ブルドーザーみたいないせえびやうなぎやくらげや自分とは全く違うたくさんの生き物に出会って、孤独なのは自分だけではないことに気付き、さらに自分の異質さはむしろ誰にもなし得ないことを達成するための武器になり得るということにも気付き、仲間を誘って大きな魚になる際に自分がその異質さを生かして目となり新しい自由を得ていく、という1匹の魚の成長の話でもあると思う

それはそのまま1人の人間の生き方にも当てはまるよな…
と思ったところで、私は少しバカですぐそれって米津玄師のことじゃんと思ってしまう病に冒されているので、スイミーがそのまんま米津さんに思えた
だってそうでしょう…もうそうとしか思えない

米津さんをスイミーとするなら、LOST CORNERで「潮溜りに残って踊る二匹のスイミー」の1匹は米津さんで、もう1匹は『がらくた』の「30人いれば一人はいるマイノリティ」の「いつもあなたがその一人」のその人だよなと思うわけで、私を含めて案外多くの人が自分をそのマイノリティ側の立場で聴いているのではないか、それで異常なまでの共感を感じるのではないかなと思った

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