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ワクチンの待合室で起きた出来事

病院の待合室。感染防止のために、一席飛ばしに「使用禁止」の札がおかれていて、もう座るところがない。ワクチンの順番を待つ人でいっぱいだ。

片隅に小声で話す二人組。あいにく空いている席はその隣だけ。仕方なく座った。二人の女性が並んで座っている。他の全員が席を空けて座っているにもかかわらず、この二人だけは席を空けていない。

マスクで小声でささやくのはわたしと同世代と思われる。要するに53歳くらいのおんな。内容がははっきり聞こえてくる。手にはカラー印刷した資料を持ち、丁寧に指で追いながら説明している。

「終身にするとメリットも増えますし、病気の時も・・・」

聞いている女性は20代だろうか。間違いなく生命保険の勧誘。説明の中には個人の生活情報も含まれていた。

可能な限り冷静かつ穏やかに声をかけてみた。「先ほどからここでお話しされてますが、ここが適切な場所だとお考えですか?」

説明していた女性がわたしの顔を見て、無言で一旦停止状態になった後こちらを凝視。お互いにマスクで表情読み取れない。聞けば、病院の許可をもらっているという。

病院の受付に確認すると、認めていないと。しかし、今回のケースは勧誘を受けている20代女性職員だからOKと。いや、それないでしょ、ってことで、二人は病院を出ていった。



病院職員も忙しいと思います。保険の書き換えの時間も惜しいかもしれません。

最前線で働く人に感謝

このバナーをつくったくらい、心から感謝しています。

ただし、それと今回の件は全く別だと思ってます。


保険の勧誘や手続きを職場ですることについて、30年前からずっと違和感。そのたびにわたしの職場では認めないようにしてきました。保険の外交だったら許されるとか、そういうのはないです。ちょっと説明して押印もらうだけなので机を貸してほしい、喫茶店で手続きする場合の費用が外交員の負担になる、保険は生活の保障だから他の営業とは違う、とか関係ないと思ってます。

ワクチン会場の待合室だからという訳ではないです。
ソーシャルディスタンスがなかったからではないです。

そこが職場であり、別の目的による場所である以上、保険の外交だけが認められるということがおかしいと思っています。


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