多くの事例を見ればバイアスがなくなるのか
駄言辞典には、著名人の随筆も含まれています。なかでも杉山文野さんのお話は読みごたえがありました。消化不良になるくらいです。
その中から一部抜粋させていただきます。
例えば10人の女性としか話したことがない人にとって、女性に関する情報は10人分しかないわけです。・・・(中略)・・・でも100人、1000人、何万人の女性とい会って話をしている人ならば「女性といってもいろいろな人がいる」と考えることができる。
この考え方について、YESとNO、両方の気持ちです。
YESのわたしは、有名なシングルストーリーを紹介します。作家・チママンダ・アディーチェによる「シングルストーリーの危険性」です。
一つの事例を知ることで、その事例が持つ特徴と同じ特徴を持つすべてが同質であるとみなしてしまうバイアスの話です。1つだけ知っていることは、何もしらないよりも危険があります。
NOのわたしは、身近ないくつかの事例を紹介します。たくさんの女性と一緒に働いた経験があっても、同質性の高い組織や狭い世界だけにとどまっていると、ステレオタイプ化してみてしまいます。また、当事者も人と同調することによって、ステレオタイプで見られようとします。
いずれにせよ、同一視することは危険であり、自分の頭にへばりついているメガネを取り替えないことには、駄言だらけになってしまいます。
意外と、書籍の中にも駄言が潜んでいるかもしれません。
しらんけど
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