メモ ポピュリスト党

※ポピュリズムやファシズムと呼ばれる現象は、必ず経済ナショナリズムと結びついて巻き起こる。現在も例外ではない。時間に余裕がある時に、近代史の幾つかの重要事項をメモしておく。まずは「ポピュリズム」の語源になった「ポピュリスト党」(平凡社『世界大百科事典』)。

1890年代のアメリカで、西部と南部の農民を中心として結成された第三政党。人民党と訳す。長期的な農村不況、生産諸経費の高騰、鉄道・倉庫料金の独占的なつり上げ、通貨デフレ等に対する農民の不満の高まりが結成の原因であった。全国政党としてのポピュリスト党は1892年7月、ネブラスカ州オマハで第1回の全国党大会を開き、通貨増発、累進所得税、鉄道・電信電話の国営化、秘密投票制度、人民発議、人民投票、大統領の任期制限と上院議員の直接選挙を要求する綱領を採択、ウィーバーを大統領候補に立てた。〉(平野孝)


※アメリカのトランプ大統領登場後、保護貿易(保護主義)が自由貿易を否定する悪の権化のように叩かれているが、強い違和感を覚える。「二分法」では現状を正確に認識できない。


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