#コルクラボマンガ専科 8期最終講義~役に立った講評とバトルネームのうまくなり方まとめ
7期から連続参加中の#コルクラボマンガ専科、8期がついに終わりました!
みじんこの卒業課題は、こちらから無料でまとめ読みできるので、もしよければのぞいてみてください!
下記はみじんこの卒業課題への講評です。
ズーニー先生
①「AIの示す正しい道を歩むことが私にとって幸せなのか」問い
日本はAIに仕事を奪われる人が多い。DeepLによって翻訳家の仕事はほぼ不要に。
こういう時代背景の中で、作品が切実に立ち上がっている。
2028年、人間の仕事の50%の人が居場所を喪失する(アイデンティティクライシス)
居場所をなくした人間は追い詰められ、殺意に向かっていく。これはリアリティ。
②好きな人の心をAIを使って自分のものにできるかどうか。
2つの主題を1作品の中で扱いながら、有効な問いかけを行っているところが見事。
佐渡島さん
AIでこれだけの人物を保持するのは、現状だとまだ相当難しいはず。
前回よりも、AIの使い方がうまくなっている。
絵がしっかり入っているので読みやすくおもしろい。読み切りとして載っててもいいんじゃないかと思える。
AIに居場所を奪われると思ってたら、恋人を奪われるという展開は、
本格的な物語としてありえる。
目の付け所もいいなと思った。
恋人を奪われるのかと仕事を奪われるのか、という2軸のうち、仕事のネタのほうが長かったが、
恋人のほうの話をもっと強くしても良かったのではないかと思った。
とはいえ、連載中に考えが変わってって、よりこっちでって感じになったのかなとも思ったので、仕方がなかったのかなという気もする。
後半はとても気になって、つづきを読んでみたい気になった。
ごとう先生
おもしろかった。AIというテーマも考えさせられるもの。
みじんこの強みは「テーマ設定の巧みさ」
皆が興味あるところで、かつ自分の言いたいことが決まっていることを1点に集中して伝えきる、というのができている人。
1点を伝えきるために、これをやりきるっていうのができている人。そのために手段を選ばないところがある。その手段の選ばなさも強みでは。
AI絵で気を付けたいのは「感情のつながり」がジャンプしたり唐突に感じる部分がある。いかに馴染ませるのかが改善のポイント。感情の繋がりがスムーズだとより、感情移入しやすいのでは。
<みんなの講評から参考になりそうな部分抜き出し>
・壮大な話を描こうとすると、キャラにも壮大なセリフを言わせたくなってしまうが、その世界のリアリティが大事。
壮大な世界観であっても、半径5メートルの話を描くことが大事。
・感情を描く時に、言葉ですべて言うわけではなく、身体の動きや表情などでより深く伝えている。
マンガのおもしろさは自然な感情の流れ。これを伝えることで面白く伝える。
感情の流れがよいと、キャラに会いたいと思えるようになる。
ここからさらに売れるもの、目立つものになるには、表現や今までにない設定やキャラクターの在り方が求められてくる。
・感情のリアリティを追求できるといい
・設定が複雑な時は、マンガが設定を説明するものになりがち。出来事も設定を説明するものになるとか。
どうすれば早く読者に理解してもらえるかを考え、感情を体験できるようにするといい。
・Xに投稿する時の文章に工夫をして、より読まれるように考えること
・タイトルを入れることで、タイトルが入るまでは「世界観説明だよ」という読者との暗黙の了解を理解して使いこなすこと
・特殊な体験の場合は、分かりやすい入口を用意することで、読者の共感を得やすいポイントをつくると、読者を引き込みやすくなる。
・セリフだけでなく、絵だけで伝える部分を増やすと没入感がアップするのでは
・単行本にした時に欲しくなるキャラの絵が描けていると、めちゃくちゃ売れる。5人くらい描き分けできるようになるといい。
どうしたらLINEスタンプ欲しくなるかな、みたいなことを考えていってほしい。
・話の1~2ページ目をみた時に、すぐに読者を引き込む必要がある。それはまるで、電車の隣に座った人に話しかけても、興味を持って自分の話を聞いてもらえるかどうか、ということに似ている。入口のハードルを下げ、読んでもらえるようにすることがすべてのマンガにおいて大事。
・かわいいキャラは、使いやすいLINEスタンプを1コマ漫画みたいにしてどんどん投稿して人気を出していくといいのでは
・登場人物の関係性を最初から分かりやすくしておくと、その後の情感のよさが伝わる。
・作家が出版社に頼らずに生きられるようになったのは、2022年くらいから。ファンに読んでもらえるとそれを職業にできる時代がきている。
それを活かして欲しい。卒業から2年間淡々とやりつづけると、出版社から依頼がきてるとか、自分で十分生きられてる状態になっていることが予測される。
・マンガよりも、伝えるために必要なのは「パッケージ」
バズりやすい方法で伝える工夫をすること。マンガの届け方を工夫すること。
・作家として、間にこだわるようになって欲しい。
アクションネームをやる上で必要なこと
講義後のお疲れ様会の時に、ごとう先生に伺ったことまとめです。
■課題
バトルマンガのネームを描きたいが、そもそもどんなアクションが次々と起こっていくのか、動きの時系列がまったく思いつかない。
→アクションシーンに注目して動きしか見ていないから、感情の流れ=時系列に視点が向いていないから、時系列が思いつかないのかも。
■ごとう先生のお勧め解決法
気に入った感情表現をひたすら集める→集めると前集めたやつが目に入るようになる。そのおすすめシーンを見せるためにネームが整っていく。
感情表現はそのコマだけじゃないため、そのコマに至るまでの流れの型みたいなのがいっぱいストックされるはず。
気に入ったシーンの前後の数コマも見てもいいのかも。
感情表現がくるまでの流れをみるといい。この感情を出すための流れが見えるといい。
出来事→感情、というセットが起こっているはずなので、そこを理解しながら作品を読めばいいのでは。
■みじんこ考察
ページごとの台詞と動きだけのプロットを書いてからネームに入っているが、アクションシーンを描きたいんだとしたら、
ジャンプしながら右手で剣をかざす
剣を振り下ろすと道が真っ二つに割れる
味方1が右腕を自分の顔を前にかざして爆風から身を守る
主人公はすでに建物の横にいて敵に2撃目を振りかざす
みたいな感じで、細かい動きを最初に想像し、それぞれの動きの参考になりそうなシーンをネットで探すかAIで出させて描画していくといいんじゃないかという気がしてきたよ。
これまでは
剣で敵を倒す
みたいに一連の動きを全部まとめてテキストにしてしまっていたから、ネームにした時どのくらいの分量になるかもわからないし、そもそも剣で敵を倒すっていうこと自体にバリエーションがありすぎるので、結局なんだっけ、になってしまうんじゃないかと思った。
いったんそれをやってみよう。
絵から感じる印象の書き起こし練習も引き続きやってるので、よければみじんこXもチェックしてみてね!
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