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作品の定義を交換価値があるものと考えてみる

オンラインサロンのアル開発室というところに入っているのですが、けんすうさんから「作品がメインの人でないとこの先厳しいかも?」という話が出ていました。

この場合の「作品」ってなんだろうなぁって改めて考えてみます。というのも、アート作品って「なんじゃこれ!」みたいなのってけっこうあるじゃないですか。アート作品を見て、「これなら自分でもできそう」みたいに思ったことってありませんか?

もちろん、その作家がその作品に至るまでの試行錯誤があって、作品化されているので、簡単にできてそうなものだって膨大なトライアルと研究の末にできているはずです。だから実際はそんなに簡単じゃないんですが、、

言ってしまえば、〇を一つ描いて「作品です!」って言い切ることはできるわけです。そうすると、作品を創れない人ってこの世にほぼいなくなるじゃないですか。作品がメインってどういうこと、そもそも作品ってなんだろうって考えてみます。

結論から言うと、作品は「それを通じて対価が得られる創作物」なんじゃないかと思っています。なので、音楽でもいいし、言葉でもいいし、自分自身でもいいです。お金じゃなくて「対価」としているのは、現代って稼ぐものは必ずしもお金じゃなくてよいことがあって、フォロワー数が信頼につながったり、実績によっていい仕事を掴んだりできるようになることがありますよね。

始めたばかりの頃は、「誰かからの誉め言葉」が自分にとっての対価になることもある気がします。なので、簡単にいうと自分にとっての対価が得られる創作物、交換価値がある創作物ということになります。これは「お金」の機能と同じですよね。

お金の特徴はよく「交換」「保存」「価値尺度」と呼ばれることがあります。作品の場合は、価値尺度というのがかなりあいまいで変動しやすいものになります。また、自分自身が作品だった場合には、撮影するとかしてデジタルデータを残さない限り、保存性は保てない可能性もありますね。

創ることってそもそも楽しいですし、創ったものって自分にとってはとても大切です。だから、自分にとってはすべてのものが「作品」なんですが、対価のことを考えないと、生活ができなくなってしまいます。

なので、自分の作品はどんな交換価値があるだろう、自分にとって創る喜び以外に何をもたらしてくれるか、対価をくれる相手にとってどんな喜びがあるのかっていうのに目を向けるといいかもしれないと思いましたよ。

さらに最近のアル開発室でおもしろかった投稿はこちら。ある作品のファンが応援することで稼げるしくみができるのでは、というお話です。

無名の作品って、応援してくれる人の存在がとても大事ですよね。まずは知ってもらわないといけないですから。現代アートだと、作家が有名になるほど、初期に作品を買ってた人が儲かる仕組みになっているので、この辺はとても分かります。アーティストって最初の頃が一番大変なので、その時に作品を買って支えてくれてた人が、一番得するようになっていたら、作家としても恩返しができて嬉しいですから。

逆に言うと、お金をもらうだけだと恩返しができないので、安くても作品を買って持ってて欲しいというのは個人的にはあります。

アーティストにとってのギャラリスト、マンガ家にとっての編集者も、その作品を通じて一緒に稼ぐ仲間ですよね。今は個人に発信力がある時代なので、たとえば「みじんこ」を応援してくれる人がたくさんいて、みんなでみじんこを人気者にしてくれた時に、みじんこを通じて応援した人たちが稼げるようにもなってくれると、みじんことしてもとても助かるのです。

作品を創る人が、プロモーションやSNS運用など、全部に長けているわけじゃないじゃないですか。作品を好きでSNSの使い方がうまい人が一緒にみじんこを有名にしてくれたらとても助かります。助かるだけじゃなくて、応援してくれた分、その人にも稼いで欲しいんですよね。

そう思っていたら、こんなサービスが始まりました。デジタル画像を商用利用や二次利用についての許可を出すか出さないかを選べる感じで販売できるというものです。

数量限定、期間限定販売されるので、その時にしか買えない感じがあります。

まだテスト版なのですが、デジタルで作品をつくってる人は、試してみてもいいかもしれないですよ!NFTとは紐づいてないので、所有権の販売はできません。

私はアート作品はタグボートで、みじんこはeluで販売というようにすみ分けようかなと思っています。

作品の改変を許可するということは、買った人が改変しやすい画像になってたほうがいいので、そういうのも考えながらいくつか試してみようと思ってます!

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