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現代アートをもっと楽しむnote

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現代アートをつくったり見たりするのがもっと楽しくなるnoteです!
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#創作にドラマあり

社会に希望を取り戻すアート作品をつくりたい2021年~タグボートアートフェア出展企画紹介

2020年もあっという間に終わってしまいましたね。2020年の最後に改めて、自分がアーティストになってからずっとテーマにしてきた「生命」や「医療」のことを考えました。 数少ないアート作品の展示機会を確保してくださってるギャラリータグボートさんには本当に感謝です。今は、2021年3月の展示「tagboat art fair」に向けて作品制作をしています。 展示企画は当初のものから変更して、「系統樹」という2017年からやっている作品を発表することにしました。2017年にフィ

【アート企画】歩いていることを表す文字の影が落ちるアート義足「愛しい足」

体が徐々に動かなくなるALSという難病の治療研究支援をしている「せりか基金」というファンドがあります。物語が現実世界に影響を与えているというところがとても好きで、私も毎月3265(みじんこ)円を支援させていただいています。 同時に、毎月同額のアート企画を2点つくって、みじんこのBASEショップで販売しています。夏ころから、ALSをテーマにしたアート企画を考えていたのですが、少し範囲を広げて12月からは医療問題とアートを考えてみました。 アート義足「愛しい足」先日、ものづく

アートが生命維持に必要な理由は「自分の人生の意味」を考えるきっかけになるから

ドイツのモニカ・グリュッタース文化相が、2020年3月に「アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在」と断言して、大幅な支援を約束したことがありましたね。 日本でもいろいろな支援事業が立ち上がっていますが、なかなかにしんどいのが、もらえる助成金はだいたい「活動費」であって、「生活費」ではないところです。つまり、アート制作にかかる経費を計上できるけど、家賃とか、自分への人件費にしてはいけないんですね。展示機会自体がなくなってしまったような方の場合には、正直言って経費よりもい

ハシグチリンタロウ個展「たまSEEネイション」から原始的な言語について考える

書家/WLIGHTEのハシグチリンタロウさんが長崎のパチンコやさんの跡地で個展を開催されます。 「たまSEEネイション」 作家:ハシグチリンタロウ(WLIGHTE/書家) 日時:2020/12/19-12/27(各日10:00-18:00) 場所:〒851-3501長崎県西海市西海町川内郷1106 有限会社山﨑マークの隣り旧パチンコ店 ※無料駐車場あり(10台まで) ZINE(小冊子)をいただいたので、そちらを読み解きながら、ハシグチリンタロウ作品について考えてみま