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番外編:打倒『わせりん』

きっかけは福地先生のリツイートだった。

今回の宿敵はこれまでとは比較にならない程、手ごわい相手である。何故なら一切交流が無い上に、収集できた情報が格段に少ない。それで打倒するのもどうかと思うが、なんせ黄河に倒せない相手など居ないのだ。


宿敵の名は『わせりん』

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天鳳十段。長崎県出身の30歳。若造だと思っていたのだが、意外と年齢が近かった。宿敵を知る上で、語るより見た方が早い画像がある。

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これは宿敵自身がアップしていたnoteの閲覧数。無名中堅が転がせる内容は一つもないのだが、驚異的な数字である。良くも悪くも沢山の人に見られている。
その注目度の最大の理由は、歯に衣着せぬどころかエナメル質すら溶けきった言葉選び。30歳にして総入れ歯だ。
無料のみでアレだが、いくつか読んで分かったことは、宿敵は一切余白を残さない。改行していないという意味ではなく、相手の反応を一切期待しない書き方という事だ。
それでいて、”連盟落ちた””○○pにブロ解された”と呟いていたが、そりゃそうである。狙ってやっている、実にあくどいガキンチョである。ちなみに私は、他人を書く時余白を残す。ツッコミ所があるだけ返答を貰える可能性が高く、それで距離を測れるからだ。こういう事を一切しない姿勢が、最大の持ち味でいて、欠点だ。


この度宿敵が、Mリーグ開幕戦に関する無料の書物を書き上げた。

もはや題名から歯が無い。そして、Mリーガー側の言い分も無い。おそらく言いたい事があっても、きっとMリーガー達は言えないに違いない。
さすれば、再び麻雀界に舞い降りた美中堅戦士黄河が、月に代わってお仕置きする。Mファンも宿敵ファンも物申したい気持ちになるかもしれないが、まあ待て待て。ここは、黄河に任せてほしい。

とはいえ座った事すらないMリーグについて、言えることは何もない。よって同じような局面を、天鳳の実践譜から選び検証することとした。全てに突っ込もうと思ったが、2021になりかねないので事件簿1・3・6・22・24のみを抜粋した。読んでない人は、切り取った部分だけでも読んでから読み進めてほしい。

これまでZERO・ゆうせー・ウヒョ助と打倒してきたが、初めて年下相手となった。しかしこれも厳しい麻雀界故だ、ビシッと打倒していこう。最後までお付き合い願いたい。

【検証】

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◉事件簿1:黄河プロ、効率を見ることが出来る
今回の秀逸レベル:40/100(腰ポケットに赤子の使用済オムツを入れたまま洗濯するレベル)

<A> 南1局 南家 ドラ3p

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これは単純な手組みの問題ですね。安全牌の南を持ちながらであれば、ツモ8mで246mのリャンカン形が残る打1mがいいです。少し離れているからと打9mとすると、8mツモ時リャンカン形とならず1mが完全余剰牌として残ってしまいます。

(そもそも前巡から秀逸さはありますが)基本の問題ですね。泣き出した時は、ミルクかおむつ替えくらいの知識があればできるかと思います。


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<B>南2局 南家 ドラ3m

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これも打7mですね。他に切る牌がありません。7mに8mがくっ付いてもタンヤオになりませんし、1sを引いてしまってもタンヤオが消えます。頭のないヘッドレスの手牌であれば、ピンズの連続形には当然手を付けられませんので。

そもそも初手の打1mから目が覚めますね。123三色の誘惑を早々に断ち切り独自の路線を進んでいます。黄河プロはめちゃくちゃ育乳が必要なのに、めちゃくちゃ育牌の方が上手なんですよね。

今回は言うまでもなく打7mでしょう。

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その後・・・

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◉事件簿2:黄河プロ、ターツの数がわかる
今回の秀逸レベル:35/100(ミルクのみの育児を完ミと略すレベル)

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もう6sをさっさと切りましょう。ターツ足りてますし。6p良さそうですし6p引いたら痛いですよ普通に。

そりゃあドラを引くのが最高ですが、最高の形だけを目指してればいい簡単なゲームじゃありませんからね。5p切るなら7sを切った方がまだいいでしょう。黄河プロなら問題ないかと思いますが。

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その後・・・

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◉事件簿3:黄河プロ、何かを考えている
今回の秀逸レベル:100/100(「テープタイプ」か「パンツタイプ」かを確認せずにテープタイプをニブイチに賭けて買って帰宅したら在庫過多で「サイズアウト」だったレベル)

南3局 北家 ドラ西

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これが、この半荘で一番素晴らしい打牌かもしれません。

東場ならまだしも(それでも秀逸ですが)、ラス前でマンガンやハネマンが必要な黄河プロが、この手からホンイツを見ることができるってどういうことですか?(天才ですか?)

赤がないけど、ドラドラなので、ホンイツに行けばマンガンになります。

これをホンイツの考慮ができるのは、基礎力と普段の点差の意識がかなり出来ているからです。

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◉事件簿4:字牌切れたよ!まとめ集
今回の秀逸レベル:100000000000/100(休業中に麻雀の勉強しかしていないレベル)

あまりにも当たり前に字牌切れたので最後にまとめて一言ずつコメントしています。

①東1局 南家 ドラ8s

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ドラはとっても大事です。これはいいと思います。


②東1局 南家 ドラ4p

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一番数の小さい牌を切るゲームではありません。
(1sに捨てそうになってましたけど)黄河さん安心してください。


③南4局 西家 ドラ7s

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ツモ4m・7sを嫌い35mのみを受け入れるサイコーのアンチテーゼ。社会派の一打。

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しょーもない結果だって?まあ待て。今回はこれまでと違い情報不足によりこうなっただけであって、次回は必ず打倒できるので落ち着いて聞いてほしい。

宿敵は、書き方は辛辣で同情の余地は一切ない。しかし、おそらく誰よりもMリーグにへばりつきnoteを書く時間を割いている。まずは歯医者に行くべきだ。加えて、文章の圧倒的個性。自分がこの打倒シリーズを書くようになって、人に読んでもらう麻雀noteを書く事の難しさをつくづく思い知った。あの分量は余程の執念がないと書けない、間違いなく前世で親をMリーグに殺されている。まさに、Mリーグストーカーだ。

私は、宿敵を見ていて思い出したことがある。
昔小さな居酒屋に何回か知り合いの男性と飲みに行った。その男性はとても酒が強いのだが、決まって野球中継を見ると選手に文句を言っていた。”俺なら打てる”だの”もっとこうした方がいい”だのと、まるで酒にのまれているようだった。幼少期からずっと野球をやっていると知っていた私は、”大変なの分かってて、なんでそんな事言うのか?”と不思議だった。だが今は、自分がやっていたからこそ、憧れと嫉妬が渦巻いた執着ともいえる歪な愛をぶつけているのだと理解している。

Mリーグが、3年目を迎えて着々とその責務を果たしている、その証拠が宿敵である。つまり宿敵の様な個性が現れれば現れる程、Mリーグはこれまでにない新時代を築いていると言えるのだ。いわば、理の当然。表裏一体のエンターテイメント。だからこそ、間違いなく当人達がビシッと牌を通じて闘ってくれるので、私は、今一度打倒するため宿敵のnote購入の準備を進めることとする。情報収集は、最も大事な作業だ。宿敵には、しばし首を洗って待っていてもらおう。


後輩の八段に投稿するまでもない駄文と言われた。まったくもってうるさい。
全て福地先生のせいである。

読んで頂き有難うございます。とっても嬉しいです★競技麻雀界で仕事をし続けたいので、拡散やサポート、応援宜しくお願いします!母ちゃんがんばります