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妊娠について書く

世界中の人が未曾有の事態に直面し、新しい生活や価値観を受け入れざるを得なくなったこの半年は、私には別の意味でも忘れられない時間となった。疫病が日本で騒ぎになる少し前に妊娠し、数ヶ月後に母になる予定だからである。
本当は、無事に子が生まれた後に「実は出産してました」とさらっと報告するつもりだった。なんならインターネット上では1年くらい出産も伏せておいてもいいかも、と思っていた。出産が終わるまでは何が起きるかわからないので、もし悲しい結果になった時に公表しなければよかったと後悔するかもしれない。(実際、この3ヶ月は異変によって絶対安静を言い渡されており、油断ができない状況だった)そして妊娠はあまりにセンシティブな話なので、何をどう書いても他の誰かの心を傷つけたり逆撫でしてしまう可能性が高い。オフラインでも仕事で影響のある人以外にはなるべく伝えず、Facebook等でも公表していないし、引きこもっていたのもあって友人も両手で足りるくらいの人にしか話していなかった。

それがどうして出産前にこうやって書いてみることにしたかというと、ひとつは友人に「妊娠を公表しておくと、経験者が色々教えてくれるよ」と言われて、たしかにそれは大きなメリットだと思ったから。私がよく一緒に遊んでいる友達は独身か子どものいない人がほとんどで、職場にも子持ちの女性がいない。情報収集は主に本やインターネットでしているが、なかなか自分の求めるぴったりな情報にアクセスすることは難しい。普段SNSでおすすめの本や映画を教えて貰っているように、子育て経験のあるフォロワーさんにアドバイスを求めた方がよほど参考になる情報を教えて貰えそうだな、と思ったのだった。そんなに強くママ友が欲しいとは思っていなかったけど、元々趣味や価値観が合うフォロワーさんの中に子育て中の仲間が見つかったら嬉しいなあ、とも思っている。

もうひとつは、独身時代から結婚5年目まで「子どもが欲しい」とは思っていなかった自分がどうして子が欲しいと思うに至ったのか、どう実行に移し、妊娠中どういう気持ちでいたのか、書いておかないと忘れてしまいそうだから。子が生まれたらきっと怒涛の忙しさが待っていて、目の前の子の世話で手一杯になって、良くも悪くも「子を産まないつもりだった人生」のことは思い出す暇が無い気がする。世の母親もみんな「とにかく、産んだら世界が変わってしまう。自分の子は無条件に可愛いし、いなかった人生は考えられない。」と言うし、私も同じことを言うようになるのかもしれない。だからこそ、子を持つべきかどうか悩み続けたこの5年間のことは産む前に整理しておきたい気がしたのだ。そして私と同じように「結婚したら子を持つのが自然の流れだ」とは思わない人、「どうしても産みたいわけでも、産みたくないわけでもない。1人もしくは夫婦2人の人生も満喫している。いつか来るタイムリミットのことを考えると悩むけど、この時代に日本で子育てしようと踏み切るには、どうしても決定打に欠ける。」と思っている人のひとつの参考になるかもしれない、とも思った。妊娠出産にまつわる考え方は本当に人それぞれなので、「喉から手が出るほど子どもが欲しいが、まだ叶っていない」という立場の人が聞いたら傲慢な悩みだと不愉快に感じるだろうし、こういうことは逆に顔見知りとは話しづらかったりする。

妊娠に関わる話は有料記事にして、マガジンにまとめようと思っている。有料にする理由は前述したように非常に個人的でセンシティブな話題であることから、読者をなるべくスクリーニングしたいから。普通に恥ずかしいというのもある。1人も購入する人がいなくても、それはそれで、自分の記録なので問題ない。現在、書こうと思って下書きにしていることはこんな感じ。
・なぜ子を持つことを迷っていたか、そしてなぜ子を持とうと思うようになったか
・実際に妊娠するまでの諸々、心境変化
・コロナ状況下の日記(日々のことがほぼ妊娠と絡んだ話ばかりなので、しばらくブログでは日記が書けなかった…)
・妊娠するまで知らなかった妊婦のマイナートラブル
・職場の反応、今後の仕事について
・夫婦間の変化について
・自分が悩まされた絨毛膜下血腫について
・SNSで知った妊活垢やプレママ垢界隈の話
・買ってよかったもの
・今不安に感じていること、楽しみなこと、現在夫と話し合っていること
というように、とにかく全てが個人的な話です。買って役に立つような情報はないと思います。あと、産まれるまではツイッターやブログの方では妊娠の話題にあまり触れたくないので、マシュマロ等で妊娠関係の質問があった場合の回答もこちらでしようかなと考えている。自分の心身の負担にならない程度に更新します。

※無料記事を有料マガジンに入れると購入者以外読めなくなる仕様らしいので、有料ラインを入れますが、この記事は無料です。

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