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スマート農業フォーラムに参加して森崎さんのファンになった話

昨日の記事の続編みたいな内容となっております!


私が参加した燕市で行われた大規模ロケから1周年を記念して、2019年11月2日に「スマート農業フォーラム」が開催されました。

2部構成となっており、前半は「北海道農業大学・野木教授」のモデルとなった野口伸教のスマート農業についての講演会が行われ、後半に野木教授を演じた森崎さんや、新潟でICT技術を取り入れて農業を営んでいる会社の社長さんら(2名)と野口教授、そして燕市長の5名でトークイベントが行われました。

この頃には私も果樹農家さんの元で研修をスタートしていたので、スマート農業についても興味があり、こういった講演会のようなイベントに参加するのも初めてだったので、ワクワクしながら会場に足を運んだことを思い出します。


特に私の心に突き刺さったのは、後半のトークタイム時の森崎さんの言葉です。


新潟県を代表する先進農家のお二人より、なぜICTを取り入れようと思ったのか?や、現在農業が抱える課題はなにか?について話し合っていたときのことです。

実際に農業に携わっている会社の代表として、お二方ともやはり"農業は稼げない"という共通認識があったようです。
それを前提として、ウチではこういうことをしてより多くの収益を得られるようにしている、といった取り組みをお話されていました。

これについて意義を唱えたのが森崎さんです。
#ここからが本題


森崎さんはこれからの農業を考えたときに、確かに今は人手不足でもあるし高齢化も進んでいて大変な状況にあるけど、何より最も今大事にしなければいけないのは"後継者を育てることだ"と語ります。


農業の魅力を若い世代に伝え、自分達の後継者を育てていくことが重要だ。未来を担う子供たちへ農業をもっとアピールしていこう、と。


ただし!


農業者はあんまりにも農業のプレゼンが下手すぎる!!!
と強く訴えます。


「あなた方のように、大きなリスクを省みず新しい挑戦を続けて成功しているような人達が、『農業は儲からん』なんて言っちゃダメでしょ!」
「俺たちはこういうことをして、色んな失敗はあったけど、それでも諦めずに挑戦を続けたらこういう風になれるんだぞ!」
「連休だって取り放題遊び放題だぞ!」
「それをもっとアピールしていきましょうよ!」
真剣な眼差しで語りかけます。
#会場は笑いに包まれていて変な空気にはなっていません
#でも森崎さんは本気です


そして、森崎さんはこう続けます。


「これまで、農業は3K(キツイ、汚い、臭い)と呼ばれる業界でした。しかしこれからは4Kの時代です!」
「そこに"カッコイイ"を加えましょうよ」
「みんな食べないと生きられないんだから。それを生み出しているのは農業従事者ですよ?都会の仕事だってキツイし汚いこともあるし、何ならちょっと臭いですよ!同じなんですよ!」
「農業ってのは、先人から代々受け継いできたもので、それを自分の時代でどうよくするか?そしてそれを次の世代に渡していくものだと思います」
「農家の人自身が、カッコつけて誇りに思って、次の世代の人達に自慢して欲しい。俺たちカッコいいだろ?って言って欲しいとそう思ってます」
「世の女性はみんな農家に嫁いでほしいって本気で思っているんですよ!?」

と、若干脚色しましたが、ほぼ森崎さんが当時語った内容と同じにしてあります。
#当時の録音データが残ってたので聞き直しました


そして、野木教授もこう続けます。

「先進農家の方が新しい農業を切り開いて、新しい技術でしっかり儲けてもらうことが大事。数字と背中を実際に見せることが若い人を一番説得する材料になる。ICTの活用で、どれだけ稼げてどれだけ楽でどれだけ楽しいか…それを実際に見せていかなきゃいけない」
「でも、ICT技術は農家さんの長年の知識や経験があって初めて有効に活用できる手段となり得るもの。熟練の農家さんとこれからの時代を担う新しい人が手を組むことで新しい道を切り開けるんじゃないか」
と森崎さんを後押しします。


これには私も全くの同意見で、就農相談のときや色んな農家さんに話を伺うと、ほとんどの方が口を揃えて「農業は儲からない」と言います。
もちろんそうでない人も大勢いらっしゃるのは重々承知しています。


でも、それを聞く度になんか悔しかったんですよね。
農業をかじり始めたド素人ではあるけど、このときの講演を聞いていたときも、
「なんでそんなこと言うの?」
「稼げないと言われてる業界にわざわざチャレンジする変態なんてそうそういないよ?」
「あなた達がそれを言ったら、これから農業やってみたいと思っている人達はどうすればいいの?」
と思っていたので、森崎さんがビシッと訴えかけてくれたお陰でものすごくスカッとしました。


森崎さんが言いたいこと全部言ってくれたので。


もう森崎さん大好き。
#すぐに好きになる尻軽男


今でもこの想いは変わらず持ち続けているので、これからどういった形で農業と関わっていくのか、関わっていきたいのか…
正直まだ全然見えてこないのですが、非常に興味がそそられる業界であるのは間違いないので、情報収集は常にしていこうかなと思っております。


それでは、今回の内容は以上となります!
最後までお付き合いくださいましてありがとうございました!

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