#グルハラ 〜やらせで食べさせられたチョコレートケーキ〜

初職の職場で毎月給料日頃に、課内費から出されたケーキを買って、その次の誕生月の社員をお祝いする風習があった。

1992.4、研修中に先輩から内線電話がかかってきたということを研修担当者から告げられ、折り返し電話をしたら、その月は私の誕生月だからケーキでお祝いするから好きなものを言って欲しいとのことだった。

研修から戻った私に差し出されたのは電話で希望したフルーツゼリーだった。

電話で入社したばかりで職場に不慣れによる胃腸障害が続いていることで苦手なチョコレートケーキを控えたいと伝えたことから、要望通りに誕生祝いをしてくれた先輩達の気遣いに感謝した。

何故入社したばかりの私の誕生日を出会ったばかりの先輩達が私の生年月日知ったのだろうか...?

考えられるのは入社前に提出した履歴書が当時の元上司にまわり、課内会議で情報を知ったという先輩達の回答だった。

プレゼントやサプライズに縁がない私にしては現在だったら本人の許可なく #個人情報 を得た親睦を深めることををしたら困惑するだろう。

率先してお祝いしてくれた先輩のひとりが退職してしばらく経った時に、別の先輩が私がチョコレートケーキ以外のものを選ぼうしたら、他の人が選んでキープしているから駄目だということを託け、泣く泣く苦手なチョコレートケーキを食べる他はなかった。

自宅に持ち帰るわけにはいかず、こっそりとトイレに流して処分したかったのだが、皆が楽しみにしている日をぶち壊されてしまういうと叱責を受けてしまうということを想定しながら嫌々食べた。

そんな苦痛を受けたにも如ず、嘘ながら

「美味しい!」

と彼女達に笑顔を振りまきながら完食した。

小学校の時に給食の食べ残しをして当時の担任やクラスメイトにかなり注意をされ、完食するまで帰らせないと脅されて泣きながら食べた記憶があったことから不本意でした行為をしたかもしれない。

これってスターどっきり㊙︎報告を彷彿させるようなやらせ行為じゃないか?

裏で私が好きそうなものを選ばせないように仕掛けて、故意に私の表情を見たいがためにした狡賢いやり方だ。

本当に不味そうな表情をしたくても場を白けさせないようにした行為が #アイドル の仕事として必要であるということをまだ子供だった私に実姉に教えられたことがあったことから、嘘の演技を必要としない職場を志望していた者としてはあってはならないものだ。

このことから、 #グルメハラスメント 、略して

グルハラ

の類に入れてもおかしくない。

#グルハラ は食事に関する嫌がらせであり、嫌いなものを含め、 #食物アレルギー に罹っている人に対して同様な行為をするような #嫌がらせ をしているのに等しい。

後輩に当たる私から言いたいのは、食べ物を通して盛り上げる際に、相手側の嗜好を無視して楽しむ行為は心から楽しめなかったというブーイングが起きるのは無理ない。

しかも初対面時に得た情報から得た性格を尊重せずにした先輩達の行為の方が思いやりに欠けるような場の壊し方をしていると思う。

#職場いじめ




只今失業中で高齢家族に合わせた生活を強いられており、取材する時間と費用がない状態で2時間という短時間で執筆しなければならない厳しい状況です。 主たるジャンルはいじめ、ハラスメント等の労働・社会問題を過去の回想を基にして執筆しております。