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ベールを脱ぐ「井原2020」

先日、何度目かの「井原高校を招きたい」というオファーが海外からあった。2019年度の井原高校の演技を見たという。「個々の選手たちの能力も振り付けも素晴らしい。世界に見てもらう価値のある演技だ」と大絶賛。多くの演技動画がネット上にある中で、特に「井原高校」と名指しで指定してくるオファーが多い。これはつまり、長田京大監督が作り出す世界観の虜になる人たちが、世界中で大発生しているということだろう。

インターハイで優勝、そしてジャパンでは大学生チームより高い得点を出して準優勝した2019年の井原高校の演技は、確かに素晴らしかった。「井原史上、最高の演技」とも言われた。

しかしこの素晴らしい演技が作られた土台には、長田監督とその時々の部員たちが積み上げてきた長い歴史がある。毎年、観客を感動させ、唸らせ、感嘆させ、「さすが井原」「やはり井原」と言わせ続けることは、指揮官にとって、そして若い十代の選手たちにとって、一体どれほどの重圧であろうか。

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しかも、素晴らしい演技を作れば作るほど、その重圧は年を追うごとに大きくなっていくに違いないのである。

この、一目で井原高校とわかるデザインの試合着を身につけた選手たちが入場し、「井原高等学校」というアナウンスが流れる。それだけで会場には独特の緊張感が走る。今年の「新体操フェスタ岐阜」は無観客ではあったが、それでもなお、彼らの姿が現れた時には、会場の雰囲気が変わったのを感じた。

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昨年の団体メンバーのうち、有田海音、原田知輝、西江祥平の3名が卒業した。今年のチームで高校生の大会を経験しているのは2名のみである。

キャプテンの舩橋浩平選手(3年)は、「高校に入って初めての試合という選手が4人いたので、試合の雰囲気の作り方がまだわからないところもあったが、公式練習をやっていく中でどんどん良くなっていき、それが試合に出せた」と試合後のインタビューで語ってくれた。

それでは、ここから写真で井原高校2020を振り返りたいと思う。(動画はありません)

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