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選抜中止 - 選手の皆様へ伝えたいこと

ファンも悲しいですが、選手・指導者・保護者の皆様が一番辛く、落胆も大きいのではと思います。

スポーツや音楽など生存に必須でないものが、国家や人々が大きな危機に直面した時、「相対的・客観的視点から見た優先順位」で削られていく事は、珍しいことではありません。過去の歴史を振り返ってみれば、例えば太平洋戦争中に起こった諸々の出来事も頭に浮かびますし、震災時や天皇崩御の際の過剰な自粛ムードも記憶に新しいところです。

しかしこれは、部外者がとやかく言える性質のものではありません。それを決断する方々だって断腸の思いであったでしょうし、その時に最善と思われる決断をしたに違いないからです。今回の場合、選抜大会を実行し、万が一そこから感染者が出てしまったときのリスクを考えないわけにはいかなかったと思います。

一方大相撲は、大阪での三月場所を無観客試合に決めました。また、大バッシングを受けつつも規模を大幅に縮小して敢行された東京マラソンでは、大迫選手の鬼気迫るゴールシーンが全国のテレビに映し出され、それを見た人々は感動し、力を与えられ、「こんな時だからこそ」「元気が出た」と感じたのではないでしょうか。

それぞれの選択が、1ヶ月後、あるいは1年後にどのような結果をもたらすかは、その時になってみないとわかりません。ただ一つ、今の時点で私が強く思うのは、人々が大きな困難に直面した時に、直接的にそれを解決する方策も大事ですが、スポーツや音楽・芸術が人の心に与える影響もまた、とても大きいということです。

冒頭に「相対的・客観的視点から見た優先順位」と書きましたが、選抜に出場する予定であった選手・チームの「絶対的・主観的視点」から見れば、その優先順位は異なったものであるかもしれません。

それは、間違ったことでも、自己中心的な考え方でもありません。無理に修正する必要もないと思います。がっかりしたり、悔し泣きしてもいい。そして大事な事は、あなたにとって大切なものを、これからもそのまま大切にし続けてもいい、ということです。

また、私達ファンに演技を見せてもらえる日を楽しみにしています。

大会や取材の交通費、その他経費に充てさせていただきます。皆様のお力添えのおかげで少しずつ成長できております。感謝です🙏