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"絶対積極の人生"を生きる

若きベンチャービジネスの社長と話す。
それは、素晴らしいビジネスモデルだ。それは、素晴らしい発想だ。しっかりした問題意識を持っている。確かに、これからの社会に求められているサービスだろう。それは、百歩先ではない、せいぜい十歩先だからこそ、社会に受け入れられる。SDGsにもフィットしている。

しかし、その社長は言う。

「団長、私はビジネスは素晴らしいサービスや商品を持っているから成功するとは思いません。

人間は人と人の間に生きていることで人間なのですから、人を大切にすることが何より大切なことだと思います。
いくらこうありたいと理想に燃えていても、それが自己中心主義、自分の都合ばかりを考えて行動することでは、決してビジネスは成功しないと思います。
そして、その人の人柄や考え方を、こちらが信頼できる、尊敬できると思わなければ、共に手を取り合ってビジネスをすることはできないと思います。
もし、そうでない人だと私が感じたのなら、私はお付き合いをしないでしょう。そのような会社とコラボレーションすることは考えられません。

団長は懐が深い。優しい。
一生懸命頑張っているのだから、大きな夢を持って前向きに生きていこうと思っているのだから、苦労しているのだからと思い、何とかしてあげようと思っていらっしゃる。

私がお付き合いしている顧問の方だったら、礼を失することが一つでもあったら直ぐにお付き合いをやめてしまいますよ。

そんな懐が深い団長だから、私は尊敬しているんですが。
何とも悩ましいところですね」

と、私をヨイショしてくれる。

私は人と人をつなぐことを生業にビジネス&ボランティアをしているので、特に商材やサービスの素晴らしさよりも、その人の人柄や考え方、人生観にウェイトを置いていると思っているが、超お人好しのところがあるので、何かがあっても何とかしてあげたいと思うのだ。甘いと言ったら甘い。

私に一番近い人は、「相手のことを思い遣ることが何よりも大切なことだといつも言っているのだから、落ち着いて、どうしてそのような態度だったのか、人に言えないことがあるのではないか、病気ではないのか、もっと大切なことができたのではないかと、相手の立場に立って、思い遣ることが必要ではないでしょうか」と言う。

それもそうだと思うところもある。

中村天風師は、"絶対積極の人生"を送ることだと説く。

怒らない
恐れない
悲しまない

怒る、恐れる、悲しむという消極精神を持つから成功する人生を送ることができない。不幸な人生になる。

それはよく分かっている。分かっているのだが、それがなかなかできない。"言うは易く行なうは難し"だ。ちょっと情けないことだ。

敬天愛人、絶対積極、応援人生

マハトマ・ガンジーは言っている。

弱い者ほど相手を許すことができない。
許すということは、強さの証だ。


私はそんなに強くない。だから、なかなか人を許すことはできないのだ。
しかし、許すことはできなくても、そのことを横に置いておくことならできるだろう。

人と人は合わせ鏡
来る者は拒まず 去る者は追わず

それなりの距離感を持って付き合うことで、ストレスは減少する。

私は人並み以上のパワーを持っていると自負しているが、それでも当然ながら私のパワーには限界がある。

そのパワーの熱量を使って、最高のパフォーマンスを発揮させたいと思うのならば、距離感を近くすることだけのために私のパワーをあまり割きたくはない。また、争うことにもパワーを使いたくない。
私には、もっと大切な、割かねばならないことがあるのだから。

心の温かい人がいる。心の熱い人がいる。私のミッションを共に実現させようと思ってくれている人がいる。
私も同じ気持ちで、その人の夢をサポートしたいと思う。
"人と人は合わせ鏡"というのは真実だ。

ガンジーは言っている。

あなたの夢は何か、あなたが目的とするものは何か、それさえしっかり持っているならば、必ずや道は開かれるだろう。

そのとおりだ。
私の夢を、ミッションを、生まれてきた意味を、しっかり頭のど真ん中に置いて、心が通じる、温かい、お互いを思い遣ることができる、そんな人たちの力をお借りして、その実現のために生きていこうと思う。

私には、もう、くだくだと道草をしている時間はないのだ。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)


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