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上り坂の人生を歩き続ける

9月4〜5日の福岡出張は実に充実した2日間だった。平成26年にNPO OUEN Japan を設立して、初めにOUEN塾を開催したのが福岡だった。
おかげさまで、縁もゆかりもなかった福岡に、月に1週間、2年間続けて出張し、福岡は私の第二のふるさとになった。
 
今は、コロナで休眠を余儀なくされているが、コロナ禍前は3回の[OUEN塾]を開催することができた。来年から新たなスタイルで再開したいと思っている。

今回の福岡出張は、アンナのFloraビジネスのサポートが中心だったが、そのような人間的つながりのベースがあったので、実りある出張になったと思う。

人生は真っ直ぐ生きていれば、その経験は決して無駄になることはない。
私は後先を考えないで行動することが多いので、実際のところ直ぐ結果につながるケースはあまり多くはないが、それでも長生きをすれば、世間はよくしたものだ。そのお返しは必ずある。必ず、帳尻は合うものだ。
ネバーギブアップ精神で真っ直ぐ生きることだ。

70年の私の人生を振り返る時、前半の45年間は概して順風満帆だった。
目指した東大に現役で合格することができたし、公務員試験はドロップして安田信託銀行に勤めたが、皆さんに可愛いがっていただき、自由奔放で楽しく、銀行員らしくない銀行員生活を送ることができた。

銀行を中途退職してからの25年はそれまでの45年と比べると、それは山坂ばかりのいばら道だったが、それは自分が選んだ道だ。甘ちゃんの私を鍛えてくれたありがたい四半世紀だった。反省はしても後悔はしないことだ。

「苦は楽の種」
「苦を磨き砂にする」

世の中はよくしたものだ。この頃は、どんどんいいことばかりが身の回りに起こってくるから不思議だ。いや当然か。世間は正直だ。因果応報、善因善果、悪因悪果。

SDGs、ダイバーシティ&インクルージョン、ウェルビーイング等、人にフォーカスした組織運営が当たり前の時代になった。そうでなければ社会に受け入れられない時代になった。

「身を立て、名を挙げ」「末は博士か、大臣か」と、私の幼少の頃は、人生の価値観は一本道だった。
だから、「幸せ」は、"お金"や"モノ"や"地位"などの「他人と比べられる財=地位財」を追求することだった。私が東大を目指したのも、私なりの一本道の価値観の追求だった。

しかし、ほんとの「幸せ」とは何か?長続きする「幸せ」とはどんなものか?
これからのそれは、「非地位財」型の幸せなんだろう。

幸せの4つの因子

[幸せの4つの因子]
1.やってみよう
夢・目標、成長、自己肯定感

2.ありがとう
感謝、利他、許容、承認、信頼、尊敬、自己有用感

3.なんとかなる
前向き、楽観性、自己受容

4.ありのままに
独立、自分らしさ


4つの幸せの因子

今の自分は「幸せ」か、どれだけ「幸せの4つの因子」を持っているだろうかと考える。

ありがたいことに、私はほぼ100%、これらの4つの因子を持っていると思う。
70歳になって、今までのどの時代より、「4つの因子」は極まっていると思う。

偉くならなかったが、お金も持っていないが、モノも欲しいと思わないが、多種多様な多くの友人知人たちがいる。
元気で、子どもや孫のような年代の人たちと自然体で和気藹々と仕事ができている。
彼らが持っていないものを彼らに提供できて、それなりにお役に立っている。
何の抵抗もなく、脇役に徹する「応援団長」をすることができる。
悪縁を肥やしにして、穏やかな心で生きることが、少しずつできるようになってきた。
若者と対等に対することではなく、自分自身を知って、そのまま自分を生かすことに抵抗がなくなった。
それでも"一生青春" "一生燃焼"の燃える心を失うことはない。若い時よりも、その迫力は増している。

今のそんな自分を、昔の自分は感心して誇りに思っていることだろう。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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