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大いなる道のど真ん中を歩いていく

昨年10月27日(金)、目白のホテル椿山荘東京にて「いしかわ県人祭in東京」が開催された。私は「いしかわ観光特使」の関係で参加させていただいた。
そのおり、ブースに中能登町が出店しており、受付で「中能登町出身の小林です」と名乗ったところ、奥から宮下町長が出てこられた。宮下町長は私の小中学校の1年先輩だ。
そして、宮下町長から企画課の駒井さんをご紹介いただいた(駒井さんは、私が中学3年生の時の担任だった駒井正治先生のお孫さんだった。その穏やかな眼差しはおじいさんによく似ていらっしゃる)。

宮下町長から、「12月3日(日)に、神楽坂で、"関東なかのと会"を開催するので、是非出席してください」とお話しをいただき、「是非参加させていただきたい」と申し上げ、参加させていただいた。
そのおり、中能登町企画課長の岩田さんをご紹介いただいた。
宮下町長のご挨拶のなかで、「皆さん、中能登町にふるさと納税をお願いします」とのお願いがあった。
私は今まで、どこにもふるさと納税はしたことはなかったが、生まれたふるさとに寄付をする"本来のふるさと納税"をさせていただいた。そして、返礼品として、私には能登豚を、妻にはコシヒカリ(平右エ門米)を送っていただいた。

元日を迎え、能登半島が大地震に遭遇した。
私は1月18日の[OUEN 信念会]で、182名のご出席者の前で、「これから、[OUEN Japan]として、ふるさと能登の復興の応援をしたい」とご挨拶をした。
口に出して、それを行動に移すという"有言実行"が意思薄弱の私には不可欠だ。自分を成長させるためにも有言実行で自分を縛ることには意味がある。
また、ご出席者の皆さんにもふるさと納税の他、能登の復興のため応援していただきたい旨を訴えた。

2月になって、中能登町は少し落ち着いただろうかと思い、宮下町長にお電話をして「3月に中能登町に伺いたい」旨をお話ししたところ、「では、3月14日に来てください」とご快諾いただき、副団長と共にお伺いした。
3月から、月一度の頻度で能登に訪問している。6月まで既に4回訪問した。7月も29〜31日訪問する。

実家があった時までは、そんなに頻繁ではなかったが、中能登町に帰っていた。父が亡くなった平成5年以降帰っていなかった。30年近くになる。[OUEN 塾]で七尾市に行く時も金沢から特急列車で七尾に行くので、中能登は素通りだった。もう中能登町にはご縁はないものと思っていたが、昨年10月の宮下町長との面会以降、能登半島地震もあって、能登に頻繁に行っている。
この"人とのご縁"は天が私に授けてくださったものだ。ありがたいことだと思い、このご縁を、太く、厚いものにしていかなければならない。

そして、[OUEN Japan]として何かできないだろうかと思う。

私は、[OUEN Japan]を、その名の通り、"日本を応援するNPOにしたい"と思う。そんな想いで設立した。
大学生たちや留学生たちが、地域の企業の皆さんとの交流を通じて、皆んなが住み、働き、学ぶ地域をよく知り、どうしたらより住みやすい町になるのか、ずっと住み続けたい町になるのか、を考え、考えたことを行動に移して、それが地方創生の一助になる。
[OUEN Japan]は、そんな応援をするNPOになりたいと思う。

能登の地元の皆さんの忌憚のないお話しを聴き、[OUEN Japan]が培ってきたネットワークをフルに生かして何かできないだろうか。
また、今までは、福岡や金沢で、学生たちや留学生たちと企業の皆さんとの交流をする[OUEN 塾]を開催してきたが、これからは、それをブラッシュアップして、中能登町で(能登半島で)、新しい[OUEN 塾]を開催して、中能登町を(能登半島を)日本の過疎地の"モデル地域"にしたいと思う。
例えば、テーマを"能登の創再生に関するもの"にして、有識者の講演や、それを踏まえて地元や地元外の老若男女、地元の高校生や金沢の大学生・留学生を含めてのディスカッションを行う。締めは打ち上げ懇親会を開催するとか。

私は、地元の皆さんとのワイガヤ、ディスカッションの中で、そして、東京での[OUEN Company]の皆さんとの意見交換の中で、私の想いとアイディアは少しずつ、深く、熱く、現実的になってきている。
また、副団長とのディスカスの中で、副団長からの、新しい、ユニークなアイディアが出てくる。国際的な話にもなってくる。それに私が肉付けすることもあり、その逆もある。
[OUEN Company]の皆さんからも私が気が付かなかった素晴らしいアイディアが出てくる。それを少しずつ具体化して行けばいい。

昨日、副団長が、稲盛和夫さんの下記の箴言をLINEで送ってくれた。

平凡な情景の中に隠れている素晴らしいチャンスは、強烈な目標意識を持つことで、チャンスをチャンスにすることができる。
目標意識を持たないと、せっかく訪れたチャンスをものにすることができない。チャンスは遠くへ逃げて行ってしまう。

24時間、寝ても覚めても想うことだ。そうすれば、何でもないと思えることからもいろいろな発想や知恵が生まれてくる。そんな想いが、ふとした人との出会いでも、その出会った人を仲間にしていく。人は大才になっていく。そして、信頼できる仲間たちがどんどん増えて、強い集団になって行く。

一昨日に読むことができなかった『経営』〜稲盛和夫、原点を語る〜(ダイヤモンド社)を読み始めた。


700頁近くに及ぶ稲盛和夫さんの経営講演集だ。
経営はイコール人生であり、真の経営者は、人間通だ。そこには強烈な想いがある。真の経営者は、人を思い遣る「恕の心」を持っている。「無私の心」「利他の心」がある。

私には経営の才はないが、それでギブアップをしてはいけない。人の力を借りることだ。足らずを埋めてくれる、"絶対信頼"、"絶対積極"というレベルの信頼できる人の力を借りることだ。そして、その人を信じ続けることだ。そうしないと人は心底サポートしようと思わないだろう。

稲盛和夫さんのこの経営講演は今の私の心にストンと落ちた。勿論、私は稲盛さんと同じことができるわけはない。
私は私なりの、稲盛さんと同じ強さと深さと広さの想いを持って、能登という地方の創再生を応援することはできるだろう。私はこの応援をし続けなければならない

大いなる道というもの
世にあるという思いは
今も消えることなし
(下村湖人)


不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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