明日死ぬんだから

幸せになりたいわけじゃない

もう別に何もいらないのに

早く楽になりたい
ずっと1人でいいのに
大切なものなんて増えないでほしい

愛だった
君が居なくなってから気づいたなんて
たくさんの歌で歌われてきたのに
私はバカだから
ここまで来るまで気づけなかった

一緒に行ったコンビニも
何気ない会話も
触れ合った肩も
今はもうない

人生最後の日は
君が居ないことをきっと悔やむんだろうか

私は伸ばしていた髪を切って
いつもより時間をかけて化粧をして
1番お気に入りの服を着て
人生で1番聴いたあの曲を口ずさみながら
最期の瞬間を迎えて作品を完成させる

作品を見る君の感想を聞けないのが残念だけど

きっと私のことをバカだと笑ってくれるだろうか

夜風を感じたり雨音を聴いたり夜の街を歩いたり

別れは必然だったのだろうか

なんでどうしてなんて
わかったところでどうしようもない

わからないならいいんだ
何もいらないんだから

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