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注文住宅を建てようとする人の「営業ガチャ」攻略法 013

個人信用情報を手に入れて、銀行に電話をかけまくる

さらに過去に支払いの遅延や延滞が絡むと住宅ローンの借入先の選定は本当にややこしく、「直近1年以内に2回以上の支払い遅延がなければいいですよ」というところもあれば「3年以内に1回でもあると審査は厳しい」という金融機関もあるので、正確な情報はその都度確認してから審査をかけたいのです。
これらを解決するにはどうすればよいのでしょう。それは

個人信用情報を入手し、それをもとに金融機関に片っ端から電話をかけまくる

のが一番の近道です。個人信用情報とはその名の通り、個人の(支払いにおいての)信用を共有している機関であり、代表的なところではCICやJICC、全銀連などが挙げられます。審査をしたい銀行によって参照する信用情報機関は異なるものの、共通するのは「どの金融機関も個人信用情報は必ず確認する」ということ。ここで遅延の延滞が著しかったり、万が一「異動」という情報が記載されていると住宅ローンの審査は著しく不利になります。

ちなみに「事前審査は3回まで」というのは、実はこの信用情報を参照した回数すら各金融機関で共有されているからです。例えばAさんという人がB銀行で住宅ローンの事前審査をしたとします。その「事前審査をするために個人信用情報を1回参照された」という情報そのものが共有されるのです(B銀行での審査可否については共有されません)
そしてAさんは次々とC銀行、D銀行、E銀行と続けて事前審査をしたとします。そのうちE銀行の審査担当者はAさんがB~D銀行にて事前審査を行った形跡に気づき「きっと何か訳ありだから、五月雨式に審査を行っているのだろう。これは危ない予感がする」という判断をした結果審査を通さない危険性が高まります。

このあたり「ウチは5番目までなら問題ない」という審査基準の金融機関があれば「4回目で即アウト」というところもあり慎重に進めるに越したことはありません。つまるところ1件でも多くの融資をしたい渉外担当者に対して1件でも危うい貸出をしたくない審査担当者との銀行内での攻防戦があると考えてください。

自己資金で全額支払うという稀な方以外、お家づくりにとって住宅ローンの問題はなかなか避けて通れない内容です。ところがこういった金融機関のルールや業界の慣習などはホームページなどには絶対に出てこないためお客様自身で情報を集めようにも限界があるでしょう。
そこで一件一件の金融機関に地味に電話をしながら特徴をまとめつつ、来店されたお客様にふさわしい金融機関を提案するのも営業マンや私たちマッチングサービスの仕事です。

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