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注文住宅を建てようとする人の「営業ガチャ」攻略法 021

建築会社で入手するのは「図面・見積・仕様書」の三点セット

さてお客様ご自身についての話がひと区切りしましたら、いよいよ建築会社選びに進んでいくことになります。(ここまで長かったですね、、お疲れさまでした)
建築会社選びの目的は以下の3つをゲットすることです。

1:参考間取り図
2:建築総額が描かれた見積書
3:仕様書

1:は参考となる建物の間取り図面です。土地が決まっているお客様ならその土地の住所を伝えれば、土地が決まっていないお客様なら仮の土地情報で依頼しましょう。不動産情報チラシまたは(あれば)測量図や現地案内図などを持参すると喜ばれます。

2:はつまり見積書のことです。よく坪単価だけを聞いて金額を知ったつもりになっている人がいますが、結局お客様が支払うのは建築総額です。坪単価だけを知ってもあまり意味はありません。
例えば敷地に建物がある場合は解体費用がかかります、給水管が13mmしか入っていない場合は20mmへの変更工事がかかるかもしれません、地盤が悪い場合には地盤改良工事が必要になるかもしれません。できるだけこれらを加味して見積書を作成してもらいましょう。

3:仕様書とはあまり聞きなれない言葉ですからつい忘れられがちなのですが、その住宅の性能を担保する内容のため極めて重要です。これを忘れて図面と見積だけで決定してしまうと、住んだあとに「家の中がやたらと寒い・暑い」「耐震性がまるで取れていない」「あとあとメンテナンス費用が異常にかかる」ということに気づくでしょう。それに気が付いても時すでに遅しです。

建築会社を絞り込むには

最初のハードルは、建築会社の特性を比較検討することが近年では格段に難しくなってきたということ。
ほんの20年くらい前までは各建築会社は似たり寄ったりの家を作っていましたので比較検討は容易だったのです。同じ資材店から同じ資材を入れ同じような工法で建てているため大きな違いが生まれにくいため間取りの良し悪しや営業マンのマナーがよいかどうかくらいしか程度の差別化要因がありませんでした。その中で一部のハウスメーカーは独自性を展開している会社があったものの、とはいえさほど大きな違いがない時代が続いていました。

ところがここ10年くらい、建築各社の独自性は非常に多様化してきています。2005年の国勢調査によって「日本の人口が減少していく」といった声明がなされ、それに伴ってGDPも縮小していくことが判明したことが背景にあるのでしょう。
それまで人口増加ボーナスを受け、」とにかく建てれば家は売れるという時代もありましたが、人口≒世帯数の減少を受けて着工棟数も右肩下がりになりつつある時代を踏まえ各建築各社も明確な差別化要因を求められるようになってきたのです。

それは消費者にとっては非常に面白い時代に入ったと言える半面、膨大な情報の海をどうやって泳ぎ切るかという別の問題を発生させてしまいました。
特にインターネットの海は本当に膨大かつ氾濫していて、スマートフォンの普及に伴い情報を入手する「だけ」ならそのコストは限りなく低くなりました。それまでは高額な代価を支払ってようやく入手できたような情報がGoogle検索ではものの数分で、しかも無料でたどり着いたりすることも珍しくありません。
ところがインターネットで情報を提供する側は広告料≒アクセス数を狙ったものが大半ですから、情報の真偽が不明瞭であるまま発信をしていることもあれば、刺激的な見出しによって故意に情報をゆがめていこうとする者まで現れている始末です。また一部の建築会社を敵対している人間などが匿名掲示板や個人ブログを利用してまでいわれのない誹謗中朝を繰り返している様子を何度も見ています。

さらに難しいのは実際に家を建てた経験のある施主でさえ情報を誤解したまま発信している場合があるのです。施主の意見なのだから真実味を帯びていることも少なくないため、これらを眺めていると本当に混沌とした情報の海が広がっていると言えるでしょう。

このように情報収集に混乱している人のことを「情報の海に溺れている」と表現しますが、特に20~30代のインターネットネイティブ世代には多いのではないでしょうか。
一軒ずつ建築各社に出向いて確認するには膨大な時間も労力もかかりますが「たくさんの建築会社を回ったものの、結局何がなんだかわからなかった」という人も少なくありません。
そのため「情報の海から正しくて必要な情報だけを拾い集めてそのお客様に手渡しする」というのが私のサービスであり、その結果SRランクのお客としてより優位な立ち位置でスター営業と出会っていただこうというのが私の願いです。
ちなみにこのサービスは建築会社にとってのメリットも大きく、その会社の特徴に即したお客様をマッチングさせるという点ではまさに三方良しの関係にあると言えるでしょう。

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