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健康志向な味付け

  冷凍食品の開発担当の人が、先日テレビに出演されていました。「もう少し味を薄くして欲しい」と最終的にゴーサインを出す責任者の人からかなり要求されるようです。


 冷凍食品って濃いめの味付けのイメージを勝手に抱いていた。今回メーカーさんも消費者の健康志向にもケアしてくれてるんだと再発見。薄くても味がする商品って買う側も何だか試されますね。メーカーとしてはもし売り上げ落ちたら、以前の濃い味に戻す?となるし。買う側も濃い味じゃないと満足しない人は、薄味に慣れるまでしばらくは辛いかも。


 美味しいもの作りつつも健康のことを考えた味付けとは、相当難解なミッションかと。コース料理を提供するお店に食べに行くと、前菜から少しずつ入っていって最後の一皿で完結するようになっていますよね。作ったシェフが、計算して味付けしてる感じがします。その中に味を逆算して作っていくストーリーがあったり。そこに作り手の矜持がしっかり感じられたり。素敵なドラマもありますね。


 最初薄い?と思っても徐々にいろんなものを食べ進めて行くと、口の中が不思議と良い感じに・・・。次第に味の調和が取れて来て、「ああ美味しい」ってなりますよね。流石プロのテクニックです。


 冷凍食品における商品開発の場合は消費者の食卓にどれが並んで、「そこのお家の今日の献立は何だろう?」まで予測して味付けするのは難しいでしょうね。夕飯の主菜としてこの商品を購入したか、それともお弁当用に部分的に使うだけなのかなど。色々な可能性も考えなければいけませんし。


 その内冷凍食品のメーカーがアプリ開発して、日本の食卓もデータベース化されるんじゃ・・・。などと考えてしまいます。私はうす味と濃い味を一つの袋に半々混ぜる事って出来ないの?と考えたのですが・・・。例えばハンバーグとか。原材料を変えるというより、ラインで調味料の配分を変えるって出来ないんでしょうかね?


 濃い味好きな人は濃い味で、うす味好きな人はうす味を選んで食べるそういう風に変わるんじゃないかな。一袋の中に仕切りがしてあって、味付けが微妙に違う。そんな商品案外ウケそうな気がします。

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